レアルはベンゼマ依存をどう軽減する? 昨季のリーガ&CL制覇に大きすぎた“44ゴール”

今季は怪我も目立つベンゼマ photo/Getty Images

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昨季はベンゼマの爆発でタイトルを勝ち取った

昨季リーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードでは、FWカリム・ベンゼマの貢献が大きかった。リーグ戦では27ゴール、チャンピオンズリーグでは15ゴールを挙げる大活躍で、昨季のベンゼマは計44ゴール15アシストと驚異的な数字を残した。若きウイングのヴィニシウス・ジュニオールも見事な働きだったが、やはり昨季の成功はベンゼマがいればこそだろう。

しかし、35歳を迎えているベンゼマにばかり依存するわけにはいかない。スペイン『as』は昨季と同じ数字を期待するのは酷で、昨季の自分との戦いはハードルが高すぎるとベンゼマをフォローしているが、今季はここまで全コンペティション合わせて18ゴール5アシストと昨季ほどは数字が伸びてこない。

問題の1つは怪我だ。今季は序盤から筋肉系のトラブルが続いており、昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会も欠場している。出場したゲームではきっちりと結果を出しているものの、昨季に比べると稼働率が悪くなっているのは明らかだ。
チームもここ最近はアトレティコ・マドリードと1-1で引き分け、レアル・ベティスともスコアレスドローに終わるなど攻撃面で苦戦が続いている。18歳の長身FWアルバロ・ロドリゲスが伸びてきているものの、センターフォワードは昨季から層の薄いエリアだ。ベンゼマの稼働率が落ちると苦しくなる。

15日にはリヴァプールとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグが控えており、連覇を目指すには攻撃陣の躍動が不可欠。昨季はベンゼマの15ゴールで頂点へと駆け上がったが、同メディアの指摘通り依存しすぎるわけにもいかない。果たして誰が攻撃を引っ張っていくことになるのか。ベンゼマからの世代交代を含め、センターフォワードのポジションはレアルにとって課題のエリアの1つとなっている。

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