開始9秒、ボーンマスのキックオフ直後は要注意! 昨年も起こっていたキックオフゴール

電光石火で決まったボーンマスの先制点 photo/Getty Images

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プレミアリーグ史上二番目に早いゴール

プレミアリーグ第26節のアーセナル対AFCボーンマスの対戦では、ボーンマスが試合開始わずか9秒で先制するという衝撃的なキックオフゴールを決めた。

『THE sun』によれば、このボーンマスのゴールはプレミアリーグ史上二番目に早いゴールになったという。最も早いのは2019年4月、当時サウサンプトンに所属していたFWシェーン・ロングがワトフォード戦で記録した7.69秒だ。
 
キックオフ前、ボーンマスの選手は右サイドに1人を置き、左サイドにはセンターサークルの選手含め5人が並んでいた。そのためアーセナルの守備もそれに合わせて同サイドに集中していたが、審判の笛と同時に左インサイドの選手がセンターサークルへと走り込みボールを受けると、右サイド前方に大きく展開するパスを出した。
 
試合開始直後の大きな展開に、試合に入り切っていなかったアーセナルの守備は焦るように左にずれた。しかしその頃にはすでにボーンマスの右サイドの選手が深い位置まで上がり、そのまま低いクロスをあげ、センターに走り込んできたフィリップ・ビリングによってゴールが決まった。
 
アーセナルの左サイドバックはオレクサンドル・ジンチェンコ。彼は攻撃への参加を考えればクレバーなサイドバックとしてチームの勝利に貢献しているが、守備面の評価は高くない。ボーンマスはそこをアーセナルの唯一の欠点であると見て、開始早々右サイドから攻めてきたとも考えられる。
 
ボーンマスは昨シーズンのフラム戦でも、ドミニク・ソランケによる後半開始6秒でのキックオフゴールを披露している。トリックプレイを得意とし、日頃から練習を重ねているのかもしれない。今回のゴールにはキックオフ前にアーセナル側のエンドにボーンマスの選手が侵入していたとの指摘もあり、やり直しにするべきだったとの声もあるが、ユニークなプレイだったことは確か。これからの試合では、彼らのキックオフの陣形に注目してみるのも面白いだろう。

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