インモービレ、ピナモンティ、スカマッカ…… アズーリ完全復活へ頼れるFWが見つからない問題は深刻だ

イタリア代表を指揮するマンチーニ photo/Getty Images

絶対的エースは不在だ

2018、2022と2大会続けてワールドカップ出場を逃しているイタリア代表。復活へ向けての課題となるのがセンターフォワードだ。

以前より層の薄さが指摘されてきたポジションなのだが、この問題は現在も解消されていない。

若手では195cmのサイズを誇るジャンルカ・スカマッカがいるが、移籍したウェストハムではリーグ戦3ゴールと思うような結果が出ていない。何よりチーム状況が悪く、現在のウェストハムで結果を出すのは難しいだろう。

ナポリに所属するジャコモ・ラスパドーリもバックアッパーの立ち位置となっており、チームには絶対的エースのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンがいる。ポジションを奪うのは簡単ではない。

2021年に行われたEURO2020でもセンターフォワードを務めたラツィオのチーロ・インモービレがいるが、インモービレも33歳を迎えた。ラツィオでは今季リーグ戦で9ゴールを挙げているものの、昨季の27ゴールから考えるとペースが緩やかだ。また今季は怪我の問題もあり、いつまでも33歳のインモービレに頼るわけにもいかない。

昨年11月に代表デビューを果たしたサッスオーロのFWアンドレア・ピナモンティ(23)も楽しみな選手ではあるが、今季リーグ戦は3ゴールに留まる。

伊『Tuttomercato』は指揮官ロベルト・マンチーニにとっても悩ましい問題と取り上げており、EURO2024へ不安が残る。

リーズ・ユナイテッドで奮闘する19歳のウィルフリード・ニョントも候補に挙がるが、まだまだワールドクラスの選手とはなっていない。最終ラインから中盤にかけてはまずまずのタレントが揃うが、センターフォワードの部分をどう解決してくるのか。

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