あと一歩だった“1ゴール1アシスト” 決定機でパスを出せなかったアントニーに批判の声

奥にはフレッジやベグホルストが待ち受けていた photo/Getty Images

殻を破れるか

アシストも記録していれば完璧な1日だったかもしれない。マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニーは10日に行われたヨーロッパリーグのレアル・ベティス戦1stレグに出場し、華麗な決勝弾を奪う活躍を見せた。しかし彼に対しては称賛だけでなく多少の批判の声も上がっている。
 
FWマーカス・ラッシュフォードのゴールで先制しながらも、ベティスのFWアジョセ・ペレスに同点弾を決められ、1-1のスコアで前半を終えたこの試合のマンU。ところが後半に入るとすぐさま勝ち越しに成功する。52分、FWアントニーがペナルティエリア右角付近でパスを受けると、得意の形から美しいカットインシュートをゴール左隅に突き刺した。その後、MFブルーノ・フェルナンデスやFWボウト・ベグホルストの追加点も決まり、マンUが4-1の大勝を収めている。
 
そんな中で注目されているのが3-1で迎えた63分の場面だ。B・フェルナンデスとのワンツーでエリア内に侵入したアントニーはキーパーと1対1となり、ループシュートを選択。これは惜しくもバーの上へと外れていった。しかし、アントニーが抜け出したタイミングでベグホルスト、MFフレッジ、ラッシュフォードの3人がゴール前に飛び込んでいた。瞬時の判断が求められる難しい場面ではあったが、冷静に横パスを出すことができていればこの3人のうちの誰かが押し込んでいただろう。アントニーもこのシュートの後に悔しそうな表情を浮かべていた。
 
英『Daily Mail』は、SNS上でこのアントニーのプレイに物申したファンの声を取り上げている。
 
「アントニーはとても強欲だ。あそこでチームメイトにパスを出せば簡単にゴールになるのに」
 
「アントニーは自分勝手すぎる。フレッジやボウトにパスを出していれば、彼らはゴールを決めていただろう」
 
「アントニーはパスやスクエアプレイ、アシストのやり方を学ぶべきだし、毎回技巧的なプレイを狙うのはやめてほしい」
 
「ただ、ボールをパスしてくれ」
 
テクニックは申し分なく、守備にも奮闘できるアントニーが選手としてもう一段上に行くためには、こういった判断の部分を向上させていく必要があるのかもしれない。より効果的なプレイを見せるようになっていく彼の姿に期待だ。

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