「ビルで働くスタッフ」にも漂うアーセナルの“充実ぶり” 新参者ジョルジーニョが感じ取った勝利への渇望

出場すればピッチ上の指揮官となるジョルジーニョ photo/Getty Images

チームに一体感がある

選手や監督だけでなく、クラブ全体に良い雰囲気が漂っているようだ。1月の移籍市場でチェルシーからアーセナルへと移籍したMFジョルジーニョが新天地の様子を明かしている。

ミケル・アルテタ監督の下、プレミアリーグ首位を走り続けている今季のアーセナル。着実に基礎が固まっていったこのチームにFWガブリエウ・ジェズス、DFオレクサンドル・ジンチェンコといった新戦力や、ローンバックのDFウィリアム・サリバなどが加わり、FWエディ・エンケティアといった若手も頼もしく成長。彼らは未だリーグ3敗であり、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差を5としている。

そんなチームにさらなる追い風となったのが1月の補強だ。ジョルジーニョやFWレアンドロ・トロサールといった実力者を獲得し、手薄だったポジションを補うことに成功。ジョルジーニョはアンカーを務めるMFトーマス・パルティの負担を分散し、トロサールは左ウイングとセンターフォワードを兼任。このままリーグ優勝に突き進んで行けるだけの厚みがスカッドに出た。

また、今のアーセナルは戦力のみならずメンタル的にも充実しているようだ。アーセナルの公式サイトではジョルジーニョのインタビューが掲載されており、そこで彼はクラブの内情についてこのように語っている。

「みんなが勝利に飢えている。必要な時にハードワークする謙虚さもある。みんながここにいることをとても喜ばしく思っている。更衣室だけでなく、ビルで働くスタッフからもそれは見て取れる。みんなが僕を歓迎してくれたから、すごく良い感じにチームに溶け込むことができた」

「(チームには)エネルギーが満ち溢れているし、そのエネルギーは本当に良質なものだと思う。だからこそ今のチームがあると思うし、恐らくこれからもこの調子でいくだろう。このチームは高く飛び続けるはずだ」

まだまだ全く油断できない状況ではあるが、第24節アストン・ヴィラ戦では後半アディショナルタイムにジョルジーニョのミドルシュートから逆転ゴールが生まれ、第26節ボーンマス戦ではこちらも後半アディショナルタイムにFWリース・ネルソンの逆転ゴールが決まっている。劇的な展開で勝ち点3を拾い続けている今のアーセナルはまさに勝者のメンタリティを持つチームと言えるが、このまま期待通りの結末を迎えることができるのか。

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