最強だったバルサ&レアルと互角に戦う12年 シメオネ・アトレティコが積み重ねた“613試合”への称賛

アトレティコを指揮するシメオネ photo/Getty Images

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バルサ&レアルを何度も苦しめてきた

今月4日のセビージャ戦がアトレティコ・マドリードでの通算613試合目となり、故ルイス・アラゴネス氏の記録を抜いてクラブ歴代最多の指揮数となったディエゴ・シメオネ。

今季こそタイトルレースで出遅れているが、シメオネは就任した2011年より見事な成績を収めてきた。613試合の成績は359勝143分111敗となっており、ほとんど好不調の波がない12年だ。

アトレティコはシメオネ体制で8つのタイトルを手にしており、リーガ・エスパニョーラを2度、スペイン国王杯を1度、スペイン・スーパー杯を1度、ヨーロッパリーグを2度、UEFAスーパー杯を2度制している。
何より2010年代のリーガはバルセロナ、レアル・マドリードの2強が圧倒的な強さを誇っており、アトレティコはリオネル・メッシ擁するバルセロナ、クリスティアーノ・ロナウドのレアルを相手にする必要があった。この最強の2強が支配する時代に何度も互角の戦いを演じてきたのは見事であり、これもシメオネだったからこそだろう。

マイナーチェンジはありつつも、シメオネは堅守を軸としたスタイルにこだわり続けてきた。それこそバルセロナ&レアルと戦えた理由であり、結果を見ればシメオネのスタイルは成功で間違いない。

前述のセビージャ戦では6-1のスコアと快勝を収めており、今冬に加えたメンフィス・デパイが2ゴールの活躍を見せてくれた。他にもアントワーヌ・グリーズマン、アルバロ・モラタと攻撃のカードはまずまず多い。ディエゴ・ゴディン&ミランダ時代から比べると守備の強度は落ちたかもしれないが、今でもリーガ3番手の立ち位置に変わりはない。終盤をどうまとめてくるのかシメオネの手腕にも注目で、今季もトップ4死守となるか。

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