「彼は目隠しをしたままでもPKを決めることができる」 W杯の“苦い記憶”を払拭したケインのリーグ20得点目

エースらしくチームを勝利に導いたケイン photo/Getty Images

GKケイロル・ナバス相手にPKを成功させた

チームとしても個人としても喜ばしい一戦となった。12日、プレミアリーグ第27節のノッティンガム・フォレスト戦に臨んだトッテナムは3-1の勝利をゲット。この試合で2ゴールを決めたFWハリー・ケインにはワールドカップ後初となるPKからの得点も生まれている。

直近の公式戦3戦未勝利と思わしくない状態でN・フォレスト戦に臨んだトッテナム。19分にケインがMFペドロ・ポロのクロスに合わせてヘディングから先制点を奪うと、35分には再びケインがゴールをゲット。FWリシャルリソンが獲得したPKを落ち着いて真ん中に決め、リードを2点に広げた。その後トッテナムにはリシャルリソンのクロスからFWソン・フンミンのゴールも生まれており、最終的には3-1というスコアで公式戦4試合ぶりの勝利を手にした。

ケインがPKを蹴ったのはワールドカップ・カタール大会準々決勝のイングランド対フランス以来初のことだった。フランス戦では0-1で迎えた後半の早い時間帯にFWブカヨ・サカがPKを獲得し、キッカーを務めたケインが勢いよく左へ蹴り込んでいた。しかし、試合終盤に得た2本目のPKはまさかの失敗。ケインの右足から放たれたシュートはバーの上へと超えていき、イングランドは1-2のスコアで大会を去ることになった。

そのため、今回のN・フォレスト戦のPKはケインにとってフランス戦の嫌な記憶を払拭するものでもあった。英『Daily Mail』によると、アントニオ・コンテ監督は試合後にケインのPK成功について言及。「今日のハリーに関しては、ゴールを決めたことよりもそのコミットメントや欲求の高さを示す良い機会になった」と話しつつ、「彼は目隠しをしたままでもPKを決めることができる」と賛辞を贈っていた。

また、今回の2ゴールによりケインは今季リーグ戦得点数を20の大台に載せている。得点ランキング首位を走るマンチェスター・シティのFWアーリング・ハーランドが28ゴールを記録しているため、逆転での得点王獲得は少し難易度が高いが、一応視界には捉えてきた。現在リーグ4位のトッテナムがこのままチャンピオンズリーグ出場権獲得を成し遂げるためにも、さらなるケインの活躍が期待される。

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