1試合で驚異のデュエル勝利30回 京都の“NEWフィジカルモンスター”が大暴れ

京都に加入したパトリックが今季は大暴れの予感(写真はイメージ) photo/Getty Images

2015年以降ではJ1最多記録

京都サンガF.C.は12日、明治安田生命J1リーグ第4節で湘南ベルマーレと対戦。敵地での戦いということもあってか、前半はなかなかチャンスを作れず、スコアレスで折り返す展開となった。しかし、後半に入ると、55分、74分と立て続けにゴールを奪い、2-0で湘南を撃破。リーグ戦では2試合連続となる完封勝を飾り、8位まで順位を押し上げている。

そして、この一戦で人一倍存在感を発揮したのが、新戦力のFWパトリックだ。この日は自身のゴールこそ生まれなかったが、圧倒的な空中戦の強さや球際での激しさに加えて、終盤まで守備に奔走する姿を見せるなど、チームの勝利に貢献。特に、素早いカウンターから相手DFを弾き飛ばして左サイドの深い位置までドリブルで進入し、山田楓喜のゴール(京都の2点目)をアシストしたシーンは圧巻だった。

なお、データサイト『opta』によると、パトリックはこの湘南戦で、デュエルの勝利回数が驚異の30回を記録。同データサイトが詳細なデータ収集を始めた2015年以降では、1試合におけるJ1最多記録だという。

チームのエースであったFWピーター・ウタカが、昨季をもって退団していた京都。プレイスタイルはやや異なるが、今季は“NEWフィジカルモンスター”のパトリックがチームを牽引する。相手選手とイーブンのボールや苦し紛れに蹴ったクリアボールに対して、最前線で競り勝てる選手がいるのはチームとって貴重。今後試合を重ねていき、セカンドボールの処理をより上手くこなせるようなれば、昨季は残留争いに苦しんだ京都だが、今季はJ1の台風の目となるのではないか。

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