FWはムバッペにコロ・ムアニ、CBは実力者揃いすぎ…… 超タレント集団・フランスはEUROも優勝候補筆頭に

W杯・カタール大会は準優勝だったフランス photo/Getty Images

EURO2024予選へ向けて始動

惜しくもワールドカップ連覇の夢は潰えたが、カタール大会で準優勝の成績を残したフランス代表が世界トップクラスのチームなのは間違いない。来年にはEURO2024が控えているが、ここでも優勝候補筆頭と考えていいだろう。

フランスは16日にEURO2024予選のオランダ、アイルランド戦へ向けた代表メンバーを発表しているが、顔ぶれにはまったく隙がない。

GKはカタール大会を最後にベテランのウーゴ・ロリスが代表を退いたが、ここにはミランのマイク・メニャンがいる。今季のメニャンは怪我に苦しんできたが、元より実力はロリス以上との評価もあった。フランスの守護神はメニャンで問題ない。

センターバックはラファエル・ヴァランが代表引退を表明したが、今回のメンバーにはダヨ・ウパメカノ(バイエルン)、イブラヒマ・コナテ(リヴァプール)、ウィリアム・サリバ(アーセナル)、サイドバックにも回れるジュール・クンデ(バルセロナ)、バンジャマン・パヴァール(バイエルン)、そしてチェルシーよりウェズレイ・フォファナが初招集を受けており、センターバックの層の厚さは異常だ。

仏『Foot Mercato』は他にもニースのジーン・クレア・トディボ、ミランのピエール・カルルといったセンターバックも代表に入るだけの実力があると評価しており、今後もセンターバックの枠を巡って激しいサバイバルが予想される。

中盤は相変らずポール・ポグバとエンゴロ・カンテの両名が万全の状態に戻っていないが、守備的MFではカタール大会でもフル稼働だったオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード)が計算できる。カタール大会で得た経験は大きいだろう。

さらに大会後は同じレアルでエドゥアルド・カマヴィンガも成長を見せており、カマヴィンガは左サイドバックに回れることも証明済みだ。今回の代表メンバーにも選ばれており、複数ポジションをこなせるのは強みになる。

また中盤ではニースよりケフレン・テュラムが初招集を受けている、他のメンバーはユスフ・フォファナ(モナコ)、アドリエン・ラビオ(ユヴェントス)、ジョーダン・ヴェレトゥ(マルセイユ)とやや層は薄いようにも見えるが、FW登録のアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)が中盤に降りて攻守に躍動できることも分かっている。それほど大きな問題にはならないだろう。

前線はそのグリーズマン、主役のキリアン・ムバッペ、さらにカタール大会で想像以上の輝きを放ったランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)、マルクス・テュラム(ボルシアMG)の2人も選出されており、特にコロ・ムアニの方は常連メンバーになっていきそうな気配がある。

今回のメンバーにはベテランのオリヴィエ・ジルーも招集されているが、EURO2024、さらにその先のワールドカップ2026年大会でセンターフォワード1番手に最も近いのはコロ・ムアニかもしれない。

ムバッペ1人だけで相手の守備を破壊できてしまう攻撃力に、タレントが溢れている守備陣。これだけでも十分に脅威であり、フランスは今後もサッカー界の主役であり続けるだろう。

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