「新しい挑戦を求めていることがはっきりした」 原口のキャリアを変えた“カタールW杯メンバー選外”

シュツットガルトではレギュラーに定着 photo/Getty Images

ブンデス残留を目指して戦っている

ワールドカップ・カタール大会に参加できなかったことが、彼のキャリアを大きく左右したようだ。ドイツで戦う31歳のMF原口元気はウニオン・ベルリンからシュツットガルトへ移籍した理由を明かしている。

1月の移籍市場で現在ブンデスリーガ4位のウニオン・ベルリンからMF遠藤航やDF伊藤洋輝が在籍する16位シュツットガルトへと移籍した原口。ウニオンでは昨季に比べて出場時間が減るなどやや苦戦していたが、シュツットガルト移籍後はリーグ戦6試合連続で先発出場中。直近のアイントラハト・フランクフルト戦では、自らの持ち上がりからFWサイラス・カトンパ・ムブンパの同点弾をアシストする値千金の活躍を見せた。

そんな原口は、独『Bild』のインタビューに応じており、遠藤や伊藤と仲良く助け合っていることや、シュツットガルト移籍前に遠藤と話したことが自分にとって重要だったということを明かしている。そして、なぜ欧州の舞台で戦うことができるユニオンを離れてシュツットガルトへ移籍したのかという問いにはこのように回答している。

「ワールドカップを戦う日本代表のメンバーから外れた時、とても悲しかった。その時に新しい挑戦を求めていることがはっきりした。VfB(シュツットガルト)はとても魅力的なクラブだ」

2018年のワールドカップ・ロシア大会では日本のベスト16入りに貢献し、森保一監督体制となってからも継続的に代表に呼ばれ続けていた原口。ところがカタール大会のメンバーからは落選してしまい、強豪ドイツやスペインを撃破するチームの一員とはなれなかった。

今回のインタビューでは、シュツットガルトにおける最年長選手として「チームを引っ張り、選手や監督とたくさん話したい」とも述べており、新天地でリーダーシップを育んでいることが窺える。3月下旬に行われるウルグアイ戦、コロンビア戦に向けた日本代表メンバーにも選出されなかったが、いつか日本代表に返り咲き、才能溢れる若手たちを引っ張っていく原口の姿に期待だ。

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