[MIXゾーン]浮上できなかった札幌、未勝利のG大阪 杉山「後半あれだけ自分たちのサッカーができるなら……」

どちらも勝点3を取りそこねる形に(写真はイメージ) photo/Getty Images

前・後半でまったく違う試合になった

G大阪×札幌は終わってみれば2-2のドロー。ホームのG大阪からすれば浮上のきっかけをつかみたい試合だったが、前半早々にセットプレイから失点し、更に自分たちのミスで相手に追加点を与えてしまった。

一方アウェイの札幌は前半のうちに2点をリードしながら、試合を決める3点目が遠かった。後半は逆に攻め込まれ、苦しい時間帯が続く。連続2失点を喫し、ほろ苦い勝ち点1に終わった。

両者にとって厳しい結果となったが、その中で先発出場の機会をものにしようと果敢に戦った二人の選手に話を聞いた。
 
<札幌FW・小柏>

「やっぱり2-0は難しい試合だと思います。3点目を取らなくてはいけなかったし、反省するところを反省したい」

ケガからの復帰間もない試合でのゴールだったが?

「(1試合に)チャンスは1回あると何回も話していますが、それを決めきることができた。そこはよかったと思いますが、もっとチームとして得点の形を出せればよかった」

得点の形は?

「結構ラッキーゴール。あそこにボールがこぼれてきたのがラッキー。東口選手がちょっと早めに倒れたので、少しコースが甘かったですが、シュートが少し浮いて入って、狙い通りかといわれるとちょっと微妙です(笑)」

この試合でプロ通算50試合になったことについては?

「3年、ミシャ監督に使ってもらいましたが、3年にしては50試合というのはまだまだ少ないと思うし、ケガをしっかりケアすることはやっていかないと。まだまだ通過点だと思うので、100試合とかもっと自分にとっていいものを積み重ねられたらと思います」

この勝ち点1をどう生かすか?

「2‐0でリードしても3点目を取りにいかないといけなかったし、試合運びとしてはまずかった。そこは強い相手と戦う時に、もっともっと大事になっていくと思います。次は川崎。簡単な相手ではないので、立て直さないと」
 
<G大阪MF・杉山直宏>

アシストについては?

「最初シュートを打つよりは、自分が折り返した方が逆もつけるし、確実かなと思いました。そこは冷静に判断できました。(1点目のネタ・ラヴィを使って形を作ったのは)あれはチームでやっていること。しっかり形になって得点になったのは大きい。得点のシーンはやりたいことが形になりました。ただ勝つことが大事」

ハーフタイムを機に立て直したが、どんなことを話したのか?

「相手のプレスにビビらずにやってきたことを試合で表せるようにと話しました。修正できたのはよかった。ただ前半の早い時間帯の失点をなくさないと。後半あれだけ自分たちのサッカーができるのなら」

「(後半の中盤の構成を変えたことで)中盤のインテリオールの選手にボールをつけられるようになって変わった。背後のボールが悪いわけではないが、(前半は)それが多すぎました。得点のシーンのようにワンタッチでプレイすることができなかった。(今季2試合目の先発で)出続けられるように頑張りたい」
 
ともに出場機会に飢えており、それが形となった一戦。指揮官にとっては選手起用に嬉しい悩みを抱えることになったのかもしれない。 


文/吉村 憲文

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