カヌ、オコチャ、オリセーらに続く《ナイジェリア・ドリーム》 新たなる黄金期の夢はオシムヘンらに託された

最大の期待はオシムヘンにある photo/Getty Images

新たなるタレント軍団と注目

1990年代後半、ナイジェリア代表にはサッカー界を支配する予感さえあった。FWヌワンコ・カヌ、MFオーガスティン・オコチャ、サンディ・オリセー、DFタリボ・ヴェストら若き実力者を擁して1996年のアトランタ五輪を制し、ワールドカップでも1994年と1998年の両大会でベスト16に入っている。

だが、快進撃はそこで止まってしまった。当時はアフリカサッカー界が21世紀のサッカー界を支配するかとの予測もあったが、今のところそれは実現していない。

しかし、今のナイジェリア代表には第二次黄金期を築くチャンスがある。5大リーグで活躍するタレントが多く揃っており、2026年大会へ期待が膨らんでいるのだ。

特にFWの層が厚く、最大の注目はナポリFWヴィクター・オシムヘンだ。圧倒的な身体能力を武器にセリエAでゴールを量産するオシムヘンが代表チームにフィットするなら、ナイジェリアはかなり危険なチームとなるだろう。1人でフィニッシュまで持ち込めてしまう選手だ。

さらにセリエA得点ランクで3位に位置するアタランタFWアデモラ・ルックマン、今季のリーグ・アンで15ゴールを挙げるロリアン所属の23歳FWテレム・モフィ、今冬サウサンプトンへ向かった201cmの巨人FWポール・オヌアチュ(28)。

ヨーロッパリーグで得点ランク2位となる5ゴールを挙げているロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの22歳FWヴィクター・ボニフェイスも193cmのサイズを持つナイジェリアのFWだ。

他にもエヴァートンのMFアレックス・イウォビ、ビジャレアルFWサミュエル・チュクウェゼ、レスター・シティFWケレチ・イヘアナチョなど一定のタレントは揃っている。

伊『Calciomercato』は『新しいドリームチーム』と名付けており、2026年大会で是非とも見たいチームの1つだ。GKと中盤に関しては弱点もあると指摘されているが、オシムヘンを筆頭に前線のピースは多く、サイズがある選手目掛けて放り込むだけでも何かを起こせそうな気配がある。

昨年のカタール大会はまさかのアフリカ予選で沈む事態となったが、2026年に華麗なる復活を果たすのか。

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