昨季“44ゴール”の輝きは消えてしまったのか ベンゼマ抑えられたレアルに第2の選択肢がない

今季は数字が伸びないベンゼマ photo/Getty Images

35歳を迎えているベンゼマに衰えはあるか

昨季リーガ・エスパニョーラとチャンピオンズリーグを制したレアル・マドリードでは、FWカリム・ベンゼマが大爆発した。

34歳で迎えた昨季はリーグ戦で27ゴール、チャンピオンズリーグでは15ゴールを奪っており、キャリアの中でも最大の輝きを放ったシーズンだったと言える。

そこにヴィニシウス・ジュニオールも絡んだレアルの攻撃は相手の脅威となったわけだが、それに続くオプションが不足していたのも事実だ。得点部分の多くをベンゼマとヴィニシウスに頼る格好となり、2人の負担を軽減してくれる選手がいない。

そのため、2人を抑えられると攻撃の手段を失ってしまう。実際に今季のベンゼマは負傷離脱していた期間があり、稼働率は昨季より落ちている。加えて数字が上がらず、ここまでリーグ戦は11ゴール、チャンピオンズリーグは3ゴールに留まっている。昨季から大幅に数字が落ちてしまったのだ。

先日にはバルセロナとのクラシコを1-2で落としてしまったが、ベンゼマはこのゲームでも不発に。スペイン『as』はベンゼマが昨季と同じ選手ではないことを証明するゲームになったと嘆いているが、ベンゼマを抑えられたレアルには得点を奪う術がなかった。

ベンゼマは昨年12月に35歳を迎えており、年齢的には衰えても不思議はない。怪我のリスクも高まる年齢だ。センターフォワードは今夏にも世代交代へ動く必要があり、やはり理想のプレイヤーはマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドかパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペだ。

大物アタッカーの獲得が不可欠なのは確かで、昨季のポジティブムードから一転してチームには危機感が漂う。リーグ戦では首位バルセロナに12ポイントの差をつけられており、新シーズンへ向けて攻撃陣再編へ動くことになりそうだ。

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