ボージャンのキャリアで最も有名なシーン? バルサをCL連覇へ導いたかもしれない“幻の一撃”覚えているか

バルセロナで活躍したボージャン photo/Getty Images

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ハンドの判定で消えた一撃

今月23日、バルセロナやヴィッセル神戸でプレイしてきたスペイン人FWボージャン・クルキッチが現役引退を表明した。

バルセロナではリオネル・メッシと比較されるなど若くから注目を集めたストライカーだったが、伊『Calciomercato』が振り返ったのはやや珍しい場面だ。

それは、2009-10シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグだ。当時バルセロナでプレイしていたボージャンは、インテルとの2ndレグに62分から途中出場。
バルセロナはアウェイでの1stレグを1-3で落としており、ホームでの2ndレグでは絶対に勝つ必要があった。

試合は28分にインテルMFチアゴ・モッタが一発退場を喰らい、10人になったジョゼ・モウリーニョ率いるインテルが徹底的に守備を固め、それをこじ開けようとするバルセロナの展開で進んだ。

62分に投入されたボージャンの見せ場は終盤だ。バルセロナが1-0とリードして迎えた89分、ペナルティエリアの混戦からボールを拾ったボージャンが右足シュートでジュリオ・セーザルが守るゴールを破ったのだ。これでバルセロナはアウェイゴールの差でリードし、インテルを撃破したはずだった。

ところが、その直前にバルセロナMFヤヤ・トゥレにハンドがあったとして取り消されることに。当時はVARもなかったが、インテルDFワルテル・サムエルのクリアボールがヤヤ・トゥレの右手に当たったとの判断だった。

ボージャンの決勝ゴールは幻のものとなり、バルセロナは準決勝で姿を消した。

すべては仮定の話だが、あのゴールが認められていればバルセロナは決勝へ進んだだろう。決勝の相手はバイエルンだったが、当時のペップ・バルサであれば勝利できた可能性は高い。

2008-09シーズンのチャンピオンズリーグも制していたため、ボージャンのゴールはチャンピオンズリーグ連覇に繋がった可能性があるのだ。同メディアはあの幻のゴールをボージャンのキャリアで印象的だったシーンに挙げており、あれが決まっていればボージャンはスーパーヒーローだった。

果たしてあのハンドは正しい判定だったのか。ボージャン引退表明で再び話題に挙がることになり、判定に関してはファンの間でも意見が分かれるだろう。

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