下位9チームがわずか4ポイント差のプレミア残留争いが熾烈すぎる 名門エヴァートン、ウェストハムも危うし

エヴァートンはダイシに生き残りを託した photo/Getty Images

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どこが降格するかわからない

上位ではアーセナル、マンチェスター・シティの2チームによるタイトルレースに絞られた感もあるプレミアリーグ。翻って、下位では恐ろしいことになっている。12位クリスタル・パレス(勝点27)から20位サウサンプトン(勝点23)まで、わずか4ポイント差に9チームがひしめいているのだ。11位アストン・ヴィラは勝点38であるため、下位の集団との差はすでに大きく、どこが降格するかわからない状態となっている。

そのなかには、プレミアの名門チームも含まれている。15位エヴァートン(勝点26)はプレミアリーグ創設以来、一度も降格したことがない。しかし今季はフランク・ランパード体制がうまくいかず、降格の危機にさらされながらプレミア残留に実績があるショーン・ダイシ監督にあとを託した。アーセナル相手に驚きの勝利を挙げたものの、直近5試合ではわずか1勝と苦戦が続く。『Daily Mail』では、「もっとも厳しい慣らし運転」と評されている。

12-13シーズンに復帰して以降、プレミアリーグに残留し続けた1895年創設の古豪ウェストハムも冷や汗をかいている。やや試合消化が少ないが、リーグ18位・勝点24の降格圏内だ。こちらも直近5試合で1勝。今季は特にアウェイで勝てておらず、今年に入ってからリーグ戦でアウェイの勝利はひとつもない。
サウサンプトンは勝点23で最下位にいる。こちらも12-13シーズン以降は降格を免れていた。フィルジル・ファン・ダイク、サディオ・マネなどサウサンプトンを経て世界的なスターに上り詰めた選手も多いが、今季は厳しい現実にさらされている。

戦力的には甲乙つけがたい。サウサンプトンが第28節トッテナム戦で見せたように、強敵相手にも粘って勝点を奪うだけの力はどのチームももっているだけに、最後まで目が離せないシーズンとなりそうだ。

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