「レアルでも、バルサでも、シティでもプレイできる」 マルセイユで持ち味を発揮するタヴァレスにアーセナル残留の道はないか

トゥドール監督の信頼を掴んでいるタヴァレス photo/Getty Images

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ローン移籍は成功している

現在プレミアリーグ首位を走るアーセナルは、19年ぶりのリーグ優勝に向け邁進している。FWガブリエウ・ジェズスやDFオレクサンドル・ジンチェンコといった新戦力がすぐにフィットしたことも大きな要因の一つだ。

特にジンチェンコのいる左サイドバックのポジション争いは熾烈になっている。負傷離脱してしまったDF冨安健洋に加え、昨季までレギュラーだったDFキーラン・ティアニーも控えている。出番が減ったティアニーに関しては、今夏の移籍の噂も盛んに出回っている。

その一方、アーセナルを離れて経験を積んでいる若手もいる。マルセイユへとローン移籍した23歳のDFヌーノ・タヴァレスだ。
昨季はティアニーの負傷離脱時などにアーセナルで出番を得たが、守備の粗さなどが目立ち、批判を浴びることも多かった。英『Football 365』によると、現地フランスのジャーナリストもタヴァレスについて「欠点が多い」「信頼できない」と指摘しているようだが、マルセイユではより前目のポジションで起用されていることもあり、持ち前の攻撃性能を存分に発揮。リーグ・アンでは24試合に出場し6ゴールを決めている。

マルセイユ指揮官のイゴール・トゥドール監督はそんなタヴァレスの才能を高く評価。同メディアはトゥドール監督のこのようなコメントを取り上げている。

「彼はまだ若い選手だし、素晴らしい身体能力を持っている。走る能力も抜群だ。レアル・マドリードでも、バルセロナでも、マンチェスター・シティでもプレイできるだろう…… でも彼はまだ成長し、進歩する必要がある」

「彼は今シーズンの我々にとって非常に重要な存在だ。いくつものゴールを決めているが、彼のポジションを考えればそれは一般的なことではない」

「重要なのは、シーズンをどう締めくくるかだ。彼は調子が良ければ試合を変えることができる」

順当にいけばアーセナルに戻ってもタヴァレスに居場所はないはずだが、トゥドール監督にここまで言わしめるほどの才能を上手く活かす手は何かないだろうか。ミケル・アルテタ監督やアーセナルがタヴァレスをどう扱うのか、夏の去就に注目だ。

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