三笘の能力を100%引き出す知将 ブライトンを面白くする“デ・ゼルビ流”「スタイルは非常に複雑だけど……」

ブライトンを指揮するデ・ゼルビ photo/Getty Images

今ではビッグクラブも注目する青年指揮官に

日本のサッカーファンだけでなく、イングランドのファンをも毎週魅了しているブライトン所属の日本代表FW三笘薫。

三笘が左サイドから魅せる突破はブライトンの名物となりつつあるが、その持ち味を最大限引き出している指揮官ロベルト・デ・ゼルビの手腕も見逃せない。

ブライトンは今季途中にグレアム・ポッターがチェルシーに引き抜かれたが、今ではバトンを受け継いだデ・ゼルビもビッグクラブから注目を集めている。プレミアリーグでも一目置かれる優秀な指揮官と評価されているのだ。

デ・ゼルビの展開するフットボールがとにかく楽しいものだったと振り返るのは、現在サンプドリアでプレイするMFフィリップ・ジュリチッチだ。

ジュリチッチとデ・ゼルビは2017-18シーズンにイタリアのベネヴェント、2018年からはサッスオーロで一緒に仕事をしており、ジュリチッチはデ・ゼルビ流をよく理解している。

「彼のチームでプレイするのは本当に楽しかった。僕は多くのクラブでプレイしてきたけど、デ・ゼルビの頃ほどサッカーを楽しんだことはない。彼はサッカーを別の視点から見ている。彼はイタリアに異なるタイプのフットボールを持ち込んだんだ。勇敢で、誰も恐れない。スタイルは非常に複雑だけど、テレビで見ると素晴らしい。ブライトンを見ていても状況が分かるから、笑みが込み上げてくる」(『BBC』より)。

デ・ゼルビは2017-18シーズン途中にベネヴェントの指揮官に就任したが、チームを立て直せないままセリエBへ降格してしまった。監督生活の中で苦労もあったが、その手腕は常に評価されてきたのだ。

サッスオーロ、シャフタール・ドネツクを経て、そして今季はブライトンで見事な手腕を披露。三笘にとっても1年目からデ・ゼルビと出会えたことは大きな財産となっているはずで、デ・ゼルビ流だからこその三笘の活躍と言えそうだ。

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