ユヴェントス、“勝ち点剥奪”は失ったものだけではない 窮地で得たものとは

ユヴェントスのチーム状況を語ったペリン photo/Getty Images

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窮地をチーム全員で力に変える

27試合を消化して17勝5分5敗。ユヴェントスは勝ち点を56ポイント積み上げ、本来ならばセリエAの2位につけているはずだった。しかし、今年1月、不正会計の発覚などによって15ポイントもの勝ち点が剥奪。このペナルティに関して上訴しているものの、現在の順位は7位となっている。

ただ、伊『TUTTOmercatoWEB』など複数のメディアによると、今回のペナルティはチームとして失ったものだけではないようだ。ユヴェントスのGKマッティア・ペリンが、チームに与えたポジティブな影響について語っている。

「今回の状況は僕たちを大きく団結させた。評決が言い渡された当日、僕らは『WhatsAPP』で話し合いを行い、翌日もロッカールームでミーティングをしたんだよ。こういった状況に対処するために、何をしなければならないかをお互いにね」
「その後、ピッチの上で僕らは言葉を行動に変えた。この危機を利用することで、僕らはエネルギーを得たんだ。常にピッチで何をしてきたかを考え、結果を出すために取り組んでいる。裁判は裁判であり、何も問題がなかったと偽ることはできないかもしれない。でも、ポイントとしては2番目に稼いでいるんだからね」

実際、ユヴェントスはこの窮地をチーム全員で力に変えており、直近7試合の成績は6勝1敗。ペナルティが科された後もしっかりとポイントを積み重ねており、6位アタランタとは勝ち点差「4」、チャンピオンズリーグ出場圏内にいる4位ミランとも勝ち点差「7」と、上位クラブを着実に追い詰めていっている。

今季のセリエAは残り11試合。首位のナポリが完全に独走しているため、スクデットの獲得は厳しい状況だが、この調子で行けば来季のCL出場権はまだまだ狙える。また、ユヴェントスはヨーロッパリーグ、コッパ・イタリアでタイトル獲得の可能性を残しているため、今後の戦いにも注目だ。

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