「ブルーノから始まっていた」 ボランチを務めたマンUの司令塔が“4試合ぶり”リーグ戦勝利の中心に

起点となっていたB・フェルナンデス photo/Getty Images

今のマンUには組み立て役が必須か

ヨーロッパリーグやFAカップでは勝ち上がっているものの、プレミアリーグでは3戦未勝利となっていたマンチェスター・ユナイテッド。先月6日に行われたリヴァプール戦は真っ向から挑んで0-7の歴史的大敗を喫したが、12日のサウサンプトン戦はMFカゼミロの退場が大きく響きスコアレスドローに終わった。今月3日のニューカッスル・ユナイテッド戦もカゼミロ不在の影響が随所に感じられ、0-2の敗戦を喫している。

4試合ぶりのリーグ戦勝利を目指して臨んだ6日のブレントフォード戦。エリック・テン・ハーグ監督は中盤にMFブルーノ・フェルナンデス、MFスコット・マクトミネイ、MFマルセル・ザビッツァーの3選手を起用したが、今回はザビッツァーがトップ下、B・フェルナンデスがボランチのような配置となった。いつもより高い位置でプレイしたザビッツァーはFWマーカス・ラッシュフォードの決勝ゴールをアシストし、B・フェルナンデスは配球役として精力的に攻撃を組み立てた。

ラッシュフォードが奪った1点を最後まで守りきったマンUは、この試合を1-0でものにし、リーグ戦の悪い流れを断ち切っている。英『Manchester Evening News』によると、テン・ハーグ監督は今回のB・フェルナンデスのパフォーマンスを高く評価している。

「ブレントフォードはプレイする上で非常にタフな相手だった。彼らの戦績や分析結果を見れば、特にトップチーム相手に本当によく戦っていることがわかるし、彼ら相手にチャンスを作るのは非常に難しい。それでも我々は何かしら(チャンス)を生み出していたし、特にオン・ザ・ボールに関しては非常に良いプレイができていた」

「(チャンスは)ブルーノから始まっていた。彼はオン・ザ・ボールで素晴らしいプレイを見せていた。(周りに)指示を出し、試合のリズムを後方から作り出し、相手の中盤に負荷をかけていた。そしてワイドプレイヤー(ウイング)たちも本当によくプレイしてくれたよ」

カゼミロやMFクリスティアン・エリクセンといった組み立てを担える選手たちが戻ってくれば、再びB・フェルナンデスが2列目でプレイするようになるはずだが、少なくとも今回のブレントフォード戦は彼の器用さがチームにとって大いにプラスとなった。カゼミロの出場停止があと1試合残っていることもあり、8日のエヴァートン戦でも低い位置でプレイするB・フェルナンデスの姿が見られるかもしれない。

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