バルサ、今季5度目のクラシコで“半世紀以上ぶり”の悲劇「この過ちから学ばなければならない」

レアルに完敗を喫したバルセロナ photo/Getty Images

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ホームでは1963年1月以来の完敗

5日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝2ndレグが行われ、バルセロナとレアル・マドリードが激突した。

今季5度目の実現となったエル・クラシコ。立ち上がりからホームのバルセロナが試合の主導権を握るが、なかなかゴールを奪うことができない。すると前半終了間近のアディショナルタイム、レアルが鋭いカウンターを仕掛ける。ドリブルで持ち込んだヴィニシウス・ジュニオールがカリム・ベンゼマとのコンビでバルセロナゴールをこじ開け、先制に成功した。

後半に入ると、攻勢に出たレアルの“ベンゼマショー”が始まる。50分、ドリブルで中央へ切り込んだモドリッチが、ペナルティアーク付近にいたベンゼマへパス。ベンゼマはこれをダイレクトでゴール左隅に流し込み、レアルがリードを2点に広げる。
これで勢いに乗ったベンゼマは、58分に落ち着いてPKを沈めると、80分にもゴールを奪い、ハットトリックを達成した。一方、ホームということもあり、バルセロナは一矢報いたいところではあったが、攻撃陣がレアル守備陣の牙城を最後まで崩せず。バルセロナを4-0で撃破したレアルが2戦合計スコアを4-1とし、決勝進出を決めた。

データサイト『opta』によると、レアルがバルセロナ戦で4ゴール以上奪ったのは、4-1で勝利した2008年5月以来。また、敵地カンプノウで行われた試合に限ると、5-1で勝利した1963年1月以来だという。つまり、バルセロナから見れば、半世紀以上ぶりの悲劇ということになる。

そんな中、スペイン『as』などによると、バルセロナの指揮官を務めるシャビは試合後のインタビューで次のように述べたという。

「フットボールが互角のとき、その一瞬を生かさなければならない。我々は前半にそれをできなかったが、彼らは後半にそれを行った。彼らは優れていて、言い訳はできない。消化するのが難しい敗北だったよ」

「我々はより良い競争を学ばなければならない。難しい結果となったが、リーグ戦に集中しないとね。彼らが素晴らしいチームであることに異論はない。マドリードを倒さなければ、彼らにやられてしまう。我々は今後、この過ちから学ばなければならないね」

バルセロナに残されたタイトルはリーグ戦のみだ。現在リーガ・エスパニョーラで首位に立つ彼らだが、11試合残してすでに2位レアルと12ポイント差。やや安全圏とも思える勝ち点差が開いているが、今回のエル・クラシコでの完敗からはきっちり気持ちを切り替えたいところ。次戦は10日に行われる第28節ジローナ戦だが、無事に勝利を収め、優勝にまた一歩近づくことができるのか。

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