降格の危機から1年で優勝候補へ 大迫、武藤、山口蛍ら“Jのスター軍団”・ヴィッセルに世界が熱視線

今年の神戸は開幕から好調だ photo/Getty Images

イニエスタ本格復帰でどうなる

戦力的に優勝を狙えると期待されながら、昨年のヴィッセル神戸はかなり苦しいシーズンを過ごした。後半に持ち直したが、序盤に勝ち点を落としすぎたのだ。開幕から12試合目でようやく初勝利を挙げることになり、一時は降格も覚悟する必要があるかと思われた。

しかし、今年の神戸は昨年と真逆のロケットスタートを切っている。ここまで6試合を消化して5勝1敗、12ゴール2失点と文句のつけようがない滑り出しだ。このスタートには世界も注目しており、米『ESPN』はこれを待っていたとJのスター軍団・神戸の戦いを称賛する。

「12か月前、神戸の選手たちはシーズンのスタートにショックを受けているように見えた。開幕6試合で僅か勝ち点2に留まり、イニエスタ、ボージャン、サンペール、大迫勇也、武藤嘉紀、山口蛍ら擁するチームが期待していた結果を得られず、順位表の一番下に近づいたのだ。それは立ち直れないスタートだった」

「今年のシーズンは始まってから6試合だが、状況は大きく変化している。期待されていた場所に戻ってきており、6試合を終えて5勝を挙げて首位に立っている。それもイニエスタがまだプレイしていないところが興味深い」

同メディアの指摘通り、今年はイニエスタが出遅れている。まだリーグ戦での出番はなく、今月1日の京都サンガ戦もベンチから見守っていた。それでもチームは3-0で快勝を収めており、同メディアはイニエスタ以外にもスターが多いチームと称える。

名指しで称賛されているのは、日本代表経験も豊富なMF山口蛍、DF酒井高徳、早くも昨季の7ゴールに近づいているFW大迫勇也(現在3ゴール)、大迫と同じく海外でプレイしてきたFW武藤嘉紀、昨年に加入し、ここまで2ゴールを決めているMF汰木康也、若手ならではのエネルギーを感じさせるMF齊藤未月、MF佐々木大樹らフレッシュな選手たちだ。

特に日本代表で長くプレイしてきた大迫の復調は重要で、ここにイニエスタが本格復帰すれば面白い。まだ6試合を消化しただけだが、今年の神戸には期待をかけてもいいのではないか。可能性を感じさせる序盤戦となっており、昨年の残留争いから一転してJの頂点に立つか。

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