トルコにローン移籍中もエヴァートンに一時帰還 今のデル・アリにはどこにも居場所がない

ベシクタシュに戻る可能性も低そうなデル・アリ photo/Getty Images

どんどん状況が悪くなっている

かつては将来を嘱望されている選手の一人だったが、現在は難しい状況に直面している。ベシクタシュへローン移籍中の元イングランド代表MFデル・アリだ。

昨季途中にトッテナムからエヴァートンへ移籍したものの、新天地でも輝きを取り戻すことができなかったアリ。半年でリーグ戦11試合に出場したが、そのうち先発は1試合のみで、プレイタイムもわずか338分に留まった。

今季はトルコのベシクタシュに移ってプレイしていたアリだが、彼の出場は2月下旬のアンタルヤスポル戦が最後となっている。3月下旬には練習を無断欠席したことが報じられていた。これに対しアリは「医師の診察を受けるために休養する許可をクラブから得た」とSNSを通じて発信していたが、それ以降も彼はメンバーに入っていない。

英『talk SPORT』によると、現在負傷しているアリはイギリスの専門医による治療を必要としており、土曜日にエヴァートンへ戻ってきたという。エヴァートン指揮官のショーン・ダイチ監督はまだ彼のローン移籍が終わったわけではないと主張しているようだが、ベシクタシュ指揮官シェノル・ギュネシュ監督とアリの関係はどん底の状態にあるようだ。

このままいけばアリのローン移籍は近いうちに打ち切りとなりそうだが、英『Football 365』は彼がエヴァートンに戻ってきたとしてもプレイする可能性は低いだろうと指摘。その理由を二つ挙げている。

まず一つ目は、エヴァートンがアリをトッテナムから獲得した際の契約内容だ。この契約にはアリがエヴァートンで20試合以上に出場した場合、エヴァートンがトッテナムに1000万ポンド(16億円)を支払わなければならないという条項が含まれていたという。1000万ポンドの出費を覚悟してまで今のアリを起用するメリットはほとんどないだろう。

そして二つ目は、アリのサッカーに対する姿勢だ。今季はトレーニングに十分に取り組んでいないという非難も浴びているようで、ダイチ監督がこれを快く思わないだろうと推測されている。

まだ26歳であることを踏まえればここからの復活が期待されるアリだが、本人の意識の低さが改善されない限りはどうしようもないか。夏には再び新天地を探し求めることになりそうだが、一体どれだけのクラブが彼の獲得に名乗りをあげるのか(データは『FBREF』より)。

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