50m超のロングパスからチャンスが“3つ” クォーターバックと化したB・フェルナンデスがその中心にいた

いつも以上にロングパスが冴え渡っていたB・フェルナンデス photo/Getty Images

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効果的に攻めた

MFカゼミロが先月12日のサウサンプトン戦でレッドカードを受けたため、直近リーグ戦3試合をカゼミロ抜きで戦ったマンチェスター・ユナイテッド。今月3日のニューカッスル・ユナイテッド戦は0-2の敗北を喫したが、続くブレントフォード戦、エヴァートン戦は見事勝利。特にエヴァートン戦は2列目でなく3列目を務めたMFブルーノ・フェルナンデスが大きな輝きを放った。

カゼミロだけでなくMFクリスティアン・エリクセンも長期離脱中だったため、率先してビルドアップに貢献できる中盤の選手がいなかったニューカッスル戦のマンU。エリック・テン・ハーグ監督は次のブレントフォード戦でB・フェルナンデスとMFマルセル・ザビッツァーのポジションを入れ替えており、B・フェルナンデスがより低い位置で配球役として振る舞うようになった。

ブレントフォード戦で手応えを掴んだテン・ハーグ監督はこの布陣をエヴァートン戦でも継続し、2-0の勝利を収めることに成功した。この試合で特に効いていたのが後方からのロングボールで、FWアントニーやFWマーカス・ラッシュフォードが最終ラインの背後を何度も突いていた。その中心を担っていたのがアメリカンフットボールでいう「クォーターバック」のような働きを見せたB・フェルナンデスだった。
英『The Athletic』によると、この試合のマンUは今季のリーグ戦において最も多い11本の枠内シュートと29本のシュートを記録しており、そのうち3本は50メートル以上のパスから生まれている。驚くべきことに、マンUが50メートル以上のパスからチャンスを作ったのはエヴァートン戦まで今季たったの一回だけだったようだ。

そして、50メートル以上のパスから生まれた3つのチャンスのうち、2つを生み出したのがB・フェルナンデスだった。アントニーとラッシュフォードの2人がそれぞれB・フェルナンデスからのロングボールをシュートまで繋げている。

このエヴァートン戦では、1月下旬から離脱していたエリクセンが戦線復帰を果たしており、カゼミロも次の試合から出場可能となる。そのためB・フェルナンデスの3列目起用はこれっきりになると予想されるが、いざという時は再びこの形が見られるはず。ピンチにありながらこういった新しいオプションを生み出せたことは、マンUにとってもB・フェルナンデス本人にとっても非常に大きいだろう。

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