バイエルンでキャリア初の挫折 “701分間”しかプレイ出来ていないグラフェンベルフの影薄く

昨夏バイエルンへ移籍したグラフェンベルフ photo/Getty Images

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アヤックスでは10代から絶対の主力だった

オランダ国内で未来のスーパースター候補として順調にステップアップしていた青年は、バイエルンで世界の壁を感じているようだ。

昨夏アヤックスからバイエルンに移籍したものの、ここまで出番が増えず苦戦しているのがMFライアン・グラフェンベルフだ。

20歳の大型MFグラフェンベルフはすでにオランダ代表デビューも済ませている期待の若手プレイヤーで、アヤックスでは通算103試合に出場して経験を積んできた。
バイエルンのようなビッグクラブが目をつけるのも納得だが、さすがにバイエルンの中盤はライバルが多い。ジョシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカを筆頭に、各国代表クラスが揃う。

グラフェンベルフはバックアッパーからのスタートとなり、ここまでリーグ戦で45分以上プレイできたゲームはゼロだ。今季の合計プレイタイムは701分間に留まっており、今季は思うような時間を過ごせていない。

本人も苦しいシーズンと感じているようで、キャリアの中で初めての挫折と今季を振り返っている。

「バイエルンでもっとプレイすることを望んでいたし、期待していた。現状は残念ではあるけど、それに自分の中で対処しているよ。キャリアの中で、ここまで挫折したことはない。若い頃からアヤックスのトップチームにいたからね。今季は苦労している唯一のシーズンだ。プレイタイムがほとんどない」

「それでも、この経験から良い選手へとなっていく。僕はまだまだ若いし、キャリアの後半ではなく今こうした経験が出来ていることを嬉しく思う」(『Ajax Showtime』より)。

結果的にグラフェンベルフはクラブで出番を失ったことにより、昨年のワールドカップ・カタール大会でもオランダ代表メンバーから漏れている。本人の言葉通り焦る年齢ではないが、出番を増やすには来季以降何かを変えていく必要があるのだろう。ポテンシャルは高いはずだが、今夏に序列を上げられるだろうか。

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