-プロサッカー選手になる。そう意識したのはいつ頃なのでしょうか?
「サッカーをはじめて、TVでJリーグや代表戦を見るようになり、軽い感じでなりたいなと思っていました。現実的に考えて本格的に取り組んだのは中学生ぐらいです。身体がそんなに大きくなかったので、まずは技術力を高めないといけないと思っていました」
-その後、C大阪U-18に所属しながらトップの試合に出ることもありました。プレイするカテゴリーが変わっていきましたが、どう感じていたのですか?
「U-18では技術であったりドリブルであったり、ゴール前のクオリティにしてもやれていたのですが、トップの練習に入るとぜんぜんでした。当時はU-23でJ3も戦っていましたが、上のレベルにいくと通用しないことが多かったです。一番感じたのは、スピードですね。普通に走るスピードもそうだし、判断のスピードもそうです。慣れるのに時間がかかったところで、壁にぶち当たったというか」
-しかし、高3でプロ契約しています。即決でしたか、不安はありましたか?
「プロになることしか考えていなかったので、話をもらったときはただ嬉しくて断る理由はなかったです。この世界のことをなにも知らず、期待しかなかったです。自分が楽しくサッカーをできればという感じだったんですが、だんだん変わっていきました。サポーターの思いなどいろいろ背負っているので、責任感を持ってプレイしないといけない。期待に応えるためにも、いまは結果を残さないといけない気持ちが強いです」
-小菊昭雄監督から求められていることと、自身のストロングポイントをどう認識していますか?
「監督からは常に『試合を決めて来いよ』と言われています。ストロングについては、ファーストタッチや相手の逆を突く動き、スピードのあるプレイ、キレのあるドリブル、それからシュートをみなさんに見てほしいですね。そうしたプレイにこだわりながら、結果を求められているので点を取らないといけないです」
-得点数に関して、具体的にイメージしている数字はありますか?
「取れるだけ取りたいです。アシストもできるだけしたい。具体的に目指している数字はないですが、去年のルヴァン杯で3得点だったので、それ以上は取りたい。リーグ戦でまだゴールがないので、去年からずっと狙っています」
-その目標を達成するためにより必要なものとは?
「 一番はもちろん、シュートテクニックをもっと高めないといけないです。メンタルに関しても、ゴール前でひとつ深呼吸するぐらいの落ち着きがあれば状況をもっと見ることができると思います。ビルドアップのところも大事ですが、結果を残すことを考えるとやはりゴール前の落ち着きが必要かなと思っています。どんなカタチでもいいので、まずは1点です。自分がノッてくるタイプかどうかわかりませんが、得点することで試合に使われるようになれば量産できる……そういうイメージはしています」