なぜアントニオ・コンテ政権は長続きしないのか 元教え子が爆弾発言

3月にトッテナムの指揮官を解任されたコンテ氏 photo/Getty Images

コンテ氏の厳しさは有名だが……

イタリアの名将アントニオ・コンテは、なぜ就任したチームで長期政権を築けないのか。

現在53歳のコンテ氏は、2005年に指導者キャリアをスタートさせ、ユヴェントスやチェルシー、インテルなど、さまざまなビッグクラブを指揮。先に名を挙げた3クラブでは、チームを立て直した上でリーグ制覇を成し遂げており、その手腕に対して多くの称賛が浴びせられていた。

しかし、これだけ結果を残しているにもかかわらず、チームでの指揮が長続きしない。ユヴェントスでは3年間、チェルシーとインテルではぞれぞれ2年間……。コンテ氏は昨季半ばに指揮を任されたトッテナムでも志半ば、わずか17ヶ月でチームを去ることとなっている。

チームを去る理由として、近年率いてきたクラブでは「経営陣との確執」が挙げられることが多々あったコンテ氏。ただ、理由はそれだけではないのかもしれない。ユヴェントス時代の教え子である元イタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコ氏が伊『CRONACHE DI SPOGLIATOIO』のインタビューで、コンテ氏について次のようなコメントを残したのだ。

「彼はユヴェントスのハンマーだった。ロッカールームで勝利を喜んでいるブッフォンに対して、叱りつけたことを覚えているよ。理由は、我々がセリエAで100ポイントという記録を達成しなければならなかったから。彼が去ったあと、選手たちは息を吹き返し、笑顔を取り戻すことができた。我々は何年も圧力をかけられていたので、生まれ変わったかのように感じたよ」

コンテ氏の厳しさは有名だが、厳しすぎるゆえに選手たちから不満の声があがっていることも、自身の進退に影響しているのかもしれない。ただ、それでもこれまでの実績から引く手数多であることは間違いない。現在は母国イタリア復帰などが噂されているが、はたして。

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