「『僕はベッカムだ』と言って入ってきていたら……」 ブレントフォードで高く評価されたロメオ・ベッカムのキャラクター

ブレントフォードのBチームでプレイしているロメオ photo/Getty Images

良い移籍となった

イングランド代表の名手といえば、マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードでプレイしたデイビッド・ベッカム氏を思い浮かべる人も多いだろう。現在、彼の息子もサッカー選手としてのキャリアを着実に築いている。

その息子とは、昨年9月に20歳となった次男のロメオ・ベッカムだ。昨年は父デイビッド氏が会長を務めるインテル・マイアミのリザーブチームでプレイしていたロメオだが、シーズン終了後の今年1月にブレントフォードのBチームへとローン移籍。アメリカからイングランドへ渡り経験を積んでいる。

英『The Sun』によると、ブレントフォードで最後の数週間を過ごしているロメオはBチームのレギュラーとして活躍しており、今回のローン移籍は成功だったとみなされている。ブレントフォードのフットボールディレクターを務めるフィル・ジャイルズ氏はロメオのキャラクターを高く評価しており、それが今回の成功に繋がったと述べている。

「それ(ロメオのローン移籍は)は決してPRのためのものではなかった」

「彼はインテル・マイアミの選手だが、イングランドで練習できる場所を探していた。我々は『もちろん歓迎だ』と言ったが、彼が選手としてこの環境に馴染むことができるかどうか、そのプロセスを見過ごすことはできなかった」

「もし彼が『僕はベッカムだ』と言って入ってきていたら(この移籍は)大失敗に終わっていただろう。キャラクターはふさわしいものでなければならない」

「彼は謙虚だし練習熱心で、物の見方も良い。練習場で余分に練習したがることがあるから、時にはそれを抑えなければならないほどだよ」

デイビッド・ベッカムの息子としてではなく、一人の若手選手として真摯にサッカーと向き合っている様子のロメオ。今後もアメリカでプレイを続けるのか、本格的にヨーロッパに活躍の場を移すのかは不明なところだが、少しずつでもステップアップしていくことに期待したい。

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