レヴァンドフスキ退団の衝撃は大きかったのか “決定力”欠いたバイエルンの未来はどうなる

2ndレグは果敢に攻めたバイエルンだったが…… photo/Getty Images

一流FWを獲得できるか

チャンピオンズリーグ準々決勝で実現したバイエルンVSマンチェスター・シティの戦いは、1stレグ、2ndレグともにハイレベルな内容だった。

試合はマンCが4-1で勝利を収めたが、勝負を決めたものがあるとすれば決定力だろう。

1stレグで3点を奪われたバイエルンは、2ndレグで必死の猛攻を仕掛けた。中盤でマンCのプレスを回避し、両翼のレロイ・サネとキングスレイ・コマンを走らせる。ここまでは上手くいっていたはずだ。

しかし、ゴール前で決定的な働きをこなす選手が不足していた。試合後、途中出場したベテランFWトーマス・ミュラーも決定力を欠いたと振り返っている。

「試合を通し、サポーターは僕たちがいかに努力し、流れを変えようとしたか見てくれたと思う。でも、十分にゴールを決められなかった。素晴らしいプレイもいくつかあったけど、最終的にはパンチが欠けていたね」(FCBayern.comより)。

どうしても気になってしまうのは、FWロベルト・レヴァンドフスキの退団だ。

昨夏にバイエルンはレヴァンドフスキを手放したが、後釜となるセンターフォワードには手を出さなかった。リヴァプールからサディオ・マネは獲得したが、マネは純粋なセンターフォワードではない。

トッテナムFWハリー・ケインの名前も候補に挙がってはいたが、コスト的に厳しいところもある。今回は決定力の部分でマンCと大きな差があり、英『The Guardian』は衰退が始まってしまうのではとクラブの未来を不安視している。補強費でプレミアリーグをはじめとするメガクラブと競うのが難しい側面があるからだ。

レヴァンドフスキが抜けてもブンデスリーガは制覇できるかもしれないが、やはりチャンピオンズリーグの舞台では決定力あるストライカーが必要だ。

2ndレグではマンCを上回る19本のシュートを放ちながら、PKの1ゴールに終わったバイエルン。この事実をどう受け止めるのか。やはり今夏のセンターフォワード補強は必須条件だろう。

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