名将ジダンがついに監督業再開か 熱視線を送るPSGより優先したいクラブとは……

ここ数シーズン、フリーの状態が続いているジダン氏 photo/Getty Images

ユヴェントスへ帰還する可能性

名将ジネディーヌ・ジダンが、ついに来季から監督業を再開するかもしれない。

現在50歳のジダン氏は、2013年に古巣レアル・マドリードで指導者キャリアをスタート。アシスタントコーチなどを経て、2016年1月にトップチームの指揮官に就任した。すると、シーズン半ばでの就任ではあったが、初年度からチームを欧州制覇へと導く。続く2016-17シーズン、2017-18シーズンもビッグイヤーを獲得し、CL3連覇という金字塔を打ち立てた。なお、2016-17シーズンにはリーグ優勝も成し遂げている。

その後、3連覇とともに一度チームの指揮官の座を降りたものの、フロレンティーノ・ペレス会長のラブコールを受け、成績不振によって2019年3月に解任されたサンティアゴ・ソラーリの後任を引き受ける。そして、翌2019-20シーズンには再びチームをリーグ優勝へ導いた。ただ、復帰3シーズン目の2020-21シーズンは無冠に終わり、シーズン終了後に辞任。以後、フリーの状態が続いていた。

そんなジダン氏には、以前から多くのクラブが関心を寄せてきた。現在も、CL制覇を目指すパリ・サンジェルマンが同氏の招聘に強い関心を示しているとされる。ただ、仏『RMC SPORT』によると、今や欧州屈指の豪華軍団であるPSGよりも、優先したいクラブがあるという。

それはレアルと同様に、現役時代にプレイした経験があるユヴェントスだ。今夏に監督業の再開を望むジダン氏は、最初の数年間、もし欧州コンペティションに参加できなかったとしても(ユヴェントスは不正会計問題の処分がまた確定していないため)、それ以上に長期的で、進歩的なプロジェクトを求めているとのこと。そのため、PSGのガバナンスをお気に召していない模様で、心のクラブであるユヴェントスが最優先事項の一つとなっているようだ。

ただ、ジダン氏がユヴェントスの指揮官に就任するためには問題も。現在指揮官を務めるマッシミリアーノ・アッレグリとの契約が2025年まで残っているため、彼との契約を解消するには2000万ユーロ(約30億円)以上の費用がかかってしまう。これをCL3連覇を成し遂げた名将を招聘するための「必要最低限の出費」としてポジティブにとらえるか、「大きな出費」としてネガティブにとらえるかはユヴェントス次第だが、はたして。来季、ジダン・ユヴェントスの誕生はあるのか。

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