驚異のEL《7度目の優勝》へ  カヌーテ、D・アウベス、バッカらが繋いできたセビージャの勝負強さ

準々決勝ではマンUを撃破したセビージャ photo/Getty Images

なぜかELでは圧倒的な強さを披露する不思議

今季はリーグ戦で13位に沈む苦しいシーズンとなっている一方で、セビージャはヨーロッパリーグ準々決勝(EL)でマンチェスター・ユナイテッドを撃破する見事な戦いを披露した。試合前の時点ではマンU有利かと思われたが、ELにおけるセビージャの強さは異常だ。

21世紀に入ってからの成績を見ると、セビージャがEL(UEFA杯を含む)のベスト4に入るのは今回で7回目。それも過去6回はすべて優勝しており、今季は7回目の優勝を懸けてベスト4へ臨むことになる。

EL支配の始まりは2005-06、2006-07シーズンで、セビージャは連覇を達成。当時のセビージャはサイドバックのダニエウ・アウベス、アドリアーノ、ウイングのヘスス・ナバスらがまだまだ若手の段階で、縦への推進力は桁違いだった。

最前線にはハビエル・サビオラ、ルイス・ファビアーノ、フレデリク・カヌーテが構えており、彼らゴールゲッターの存在も強烈だった。

そこからは少し期間が空いたが、2013-14シーズンからは怒涛の3連覇を達成。セビージャが本格的にELマスターと呼ばれ始めた頃だ。

ウナイ・エメリの下で圧巻の勝負強さを見せたチームは、ビトーロ、カルロス・バッカ、ケビン・ガメイロ、エベル・バネガ、故ホセ・アントニオ・レジェス氏らが中心だった。2015-16シーズンは決勝でリヴァプールを撃破しており、カップ戦での勝負強さは特別だ。

そして最後の優勝となる2019-20シーズンは、決勝でインテルを撃破。ELでセビージャを相手にするのはどのクラブも嫌だろう。

今季は準決勝でユヴェントスと対戦することになっているが、戦力的にはユヴェントスが上とも考えられる。しかし、ELを知り尽くすセビージャの力は侮れない。7度目の優勝はあるのか、ELの方も見逃せない。

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