シーズン終了後には大改革が行われるかもしれない。プレミアリーグでトップ4フィニッシュを目指す今季のトッテナムはピッチ内外で苦しんでいる。
先月末にアントニオ・コンテ監督を解任し、アシスタントコーチを務めていたクリスティアン・ステッリーニ氏を暫定監督に据えたトッテナム。しかし、23日のニューカッスル・ユナイテッド戦で1-6の大敗を喫してしまい、今度はステッリーニ暫定監督を解任するという事態に発展した。
このような状況にあるトッテナムについて英『FourFourTwo』は、「クラブ史上最も忙しい夏を過ごすことになるかもしれない」と言及しており、夏にクラブを去る可能性がある大物の名前を複数挙げている。
選手の中で注目となるのはチームの中心であるFWハリー・ケインだ。クラブの象徴とも言える選手だが、マンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンといったビッグクラブからの関心が噂されている。また、キャプテンのGKウーゴ・ロリスも退団が取り沙汰されており、夏の移籍市場での動きが注目となる。
そして同メディアによると、ダニエル・レヴィ会長の退任を望む声もスパーズファンからは出てきているようだ。英『Football London』はファンがSNS上に投稿したニューカッスル戦後のコメントをいくつか紹介している。
「もはや監督が解決できる状況ではない。クラブは芯まで腐りきっている。この全てに共通するのはダニエル・レヴィだ。彼は辞任しなければならない」
「ダニエル・レヴィが即刻辞任しないなら、私はもうこのクラブをサポートできない」
「ずっと前からそうだったけど、あなた(レヴィ会長)の時間は終わった…… 今こそ去るべき時だ」
さらに『Football 365』によると、かつてアーセナルやリヴァプールなどでもプレイしたジャーメイン・ペナント氏もレヴィ会長についてファンと同様の見解を示している。
「レヴィを辞めさせる必要があると思う。彼らにはチャンピオンズリーグやプレミアリーグのタイトルを獲得したこともあるトップレベルの監督がいたのだから。コンテや(ジョゼ・)モウリーニョでさえも苦戦した。ポチェ(マウリシオ・ポチェッティーノ)も偉大な監督だったけど苦戦していた」
「だから監督を誰にするかということは問題ではないんだ。ペップ(ジョゼップ・グアルディオラ)や(ユルゲン・)クロップ、リーグ最高レベルの監督を連れてくることもできるかもしれない。でも今彼らがどういった状況にあって、今から迎え入れることができる監督は誰なのか、そういったことを考えても意味はないだろう」
2016-17シーズンはリーグ2位、2018-19シーズンはチャンピオンズリーグ準優勝を果たすなど、主要タイトル獲得目前までは迫ることができたレヴィ体制のトッテナムだが、真の強豪となっていくためにはトップが変わる必要もあるか。