《3人で65ゴール》と勢い止まらない レアルで完成するBBCの後継ユニットに広がる未来

ベンゼマを中心とした攻撃は上手く機能している photo/Getty Images

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アザールがフィットしないなど問題はあったが……

2018年にクリスティアーノ・ロナウドが去り、昨年にはガレス・ベイルも退団。レアル・マドリードでBBCを知るのはカリム・ベンゼマだけだ。

ロナウド退団時よりクラブは新たな攻撃ユニット構築へ動いてきたが、その答えが見えてきた。センターのベンゼマ、左にはヴィニシウス・ジュニオール、右にはロドリゴ・ゴエス。現在このトリオは対戦相手の脅威となっている。

今季ここまでベンゼマが29ゴール、ヴィニシウスが22ゴール、ロドリゴは14ゴールを記録しており、この3人だけで65ゴールを稼いでいる。3人ともチャンスメイクの能力も高く、BBCの後継ユニットにふさわしい組み合わせと言えよう。
スペイン『as』もBBCと重ねており、ようやく前線の形が見えてきた形だ。本来はロナウドに代わって7番を任されたFWエデン・アザールに前線の柱となってほしかったところだが、チェルシーから獲得したアザールは期待に応えられなかった。計算外の出来事だっただけに、ヴィニシウスとロドリゴが急速に成長したのは大きい。

もちろん、まだBBC全盛期とは比較できない。BBCは2013-14シーズンと2014-15シーズンにちょうど100ゴールを稼ぎ出している。

2013-14シーズンはロナウドが54ゴール、ベンゼマが24ゴール、ベイルが22ゴールを記録。2014-15シーズンはロナウドが61ゴール、ベンゼマが22ゴール、ベイルが17ゴールを奪っている。

BBCというよりはロナウドの数字が異常なレベルにあったため、BBCと同じ破壊力を持つユニットを作り上げるのは困難だろう。

だが、今のベンゼマ、ヴィニシウス、ロドリゴも攻撃力は十分に高い。ベンゼマに関しては世代交代の時が近いが、今後長きにわたってヴィニシウスとロドリゴを中心に攻撃陣を構築していける手応えは掴んでいるはず。

今季はまだCLの戦いを残しており、準決勝のマンチェスター・シティ戦でこのトリオがどう動いてくるか楽しみだ。

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