“何でも出来るFW”ベンゼマの代わりは見つからない レアルの最前線を14年守ってきた男の大きすぎる存在感

今季も決定的な働きを見せるベンゼマ photo/Getty Images

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単なるセンターフォワードとは違う

リーガ・エスパニョーラでは首位バルセロナに大きく差をつけられているレアル・マドリードは、その照準をスペイン国王杯とチャンピオンズリーグに絞っている。6日には国王杯・決勝でオサスナ、9日にはチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでマンチェスター・シティと対戦する予定となっており、それを考慮して2日に行われたリーガ・エスパニョーラ第33節レアル・ソシエダ戦では一部の主力がお休みとなっていた。

結果的にソシエダ戦は0‐2で敗北。前線にはマリアーノ・ディアス、マルコ・アセンシオ、ロドリゴ・ゴエスを並べたが、この日は得点を奪えなかった。

その中で仏『Foot Mercato』が注目したのは、欠場したFWカリム・ベンゼマだ。
今季は何度か負傷で離脱していた期間があり、100%納得できるシーズンではないかもしれない。しかし、35歳を迎えた今もベンゼマはチームに欠かせない。

同メディアは「ベンゼマがいなければレアルは沈む」と取り上げているが、レアルは14年にわたってベンゼマをセンターフォワードに据えてきた。リヨンから加入したのは2009年のことだが、ベンゼマは常に前線の柱だったのだ。

年齢的には世代交代を検討するタイミングではあるが、ベンゼマと同じ働きが出来るFWは見当たらないだろう。得点力だけならばマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドの方が上かもしれないが、ベンゼマは周囲を活かす術に長けている。ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスが活躍出来ているのも、ベンゼマがセンターに構えているのが大きい。ベンゼマがクラブを離れる際には、ヴィニシウスとロドリゴの活かし方も同時に考え直していく必要があるだろう。

クリスティアーノ・ロナウドがいた時代はロナウドを主役とし、自身は脇役に。そしてロナウドが退団すると、ヴィニシウスら若手を活かしつつ自身の得点数を増やすなど、ベンゼマは器用に役割を変えてきた。圧倒的なセンスがあればこその芸当であり、ベンゼマの後継者探しも難航しそうだ。

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