偽SBを完璧にこなすA・アーノルド リヴァプールレジェンドは本格的な中盤へのコンバートを勧める

パスなどMF的な能力に秀でるA・アーノルド photo/Getty Images

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中盤でプレイすれば5〜10ゴールを獲得できる

昨シーズンのように優勝争いに参加できていないリヴァプールにとっては 2022-23シーズンは思うように行かないシーズンになっている。怪我人が続出するなど様々な要因が重なってのことではあるが、今シーズンよく騒がれていたのが不動の右SBとして君臨していたトレント・アレクサンダー・アーノルドの守備力についてだ。

しばしば彼のDFにおける対応は批判の対象となっていたが、今シーズンはとりわけ多く話題に上がっている。強力なアタッカーにA・アーノルドのところを狙われるケースも多かったが、彼の攻撃参加やクロスがリヴァプールを支えているという点もある。そんなA・アーノルドは最近偽SBとしてボール保持の際には、中盤に入ってプレイすることが多く、新たな役割を任されリヴァプールの攻撃に厚みを持たせている。偽SBを任されてからA・アーノルドの評価は再び回復しつつあり、新たな役割の中でもアシストを連発するA・アーノルドを指揮官のユルゲン・クロップも大絶賛している。

リヴァプールのOBであるジェイミー・キャラガー氏は、A・アーノルドの本格的な中盤起用を英『Daily Mail』にて勧めている。A・アーノルドはまだ24歳ながらもプレミアリーグで194試合に出場し53アシストを記録しており、今シーズンも8アシストを記録している。アシストについては文句のつけようのないアーノルドだが、得点の部分に関してもキャラガー氏は「キャリアの中であまり見られなかったものの1つは、PAの外からのゴールだね。でも彼が中盤でプレイし続ければ、1シーズンに 5 ~ 10 ゴールをとれるだろう。我々はセットプレイからそれを見て来たからね」とコメント。A・アーノルドの中盤起用は心配されていた対人守備の不安解消だけではなく、攻撃力のアップにもつながるという。
クロップは夏の補強で中盤の選手の補強を考えているとの報道も多くあるが、A・アーノルドの中盤起用がはまれば解消される部分もあるだろう。右SBの補強も同時に必要となるが、守備的な右SBの補強をし、アーノルドの攻撃力を生かすために中盤にコンバートするというオプションもリヴァプールにとっては必要かもしれない。

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