背番号5番から始まった浦和レッズの物語 ACL決勝でゴールを導いた男もまた5番だった

ホイブラーテンの活躍で勝利した photo/Getty Images

2021年の優勝からACL決勝へ

浦和レッズはAFCチャンピオンズリーグ決勝でアル・ヒラルと対戦し、2試合合計2-1と勝利。2017年以来となる史上3度目のアジア制覇を成し遂げた。

一昨季の天皇杯を制したことで、この大会の出場権を得た浦和。リカルド・ロドリゲス前監督の下で、大分トリニータに前半で先制点した浦和だが、90分に同点に追いつかれてしまう。それでも後半アディショナルタイムに槙野智章がゴールを決めて、優勝を手にする。この試合限りでチームを離れた背番号5番の劇的弾が、ACL出場権をつかむ一撃となった。

2021年12月から約1年半が経過した2023年5月6日、浦和はACL決勝の舞台に立つ。1-1で第1戦を終えて迎えた本拠地での第2戦、風下の前半は相手の猛攻を耐え抜いてスコアレスで折り返す。

そして48分、FKから岩尾憲のボールにマリウス・ホイブラーテンが頭で合わせると、相手に当たったボールがゴールネットを揺らした。大きなゴールが決まり、試合はそのまま終了。最後まで凌ぎ切った浦和が再びアジアのトップに立った。

第2戦での決勝点となったオウンゴールを誘発した男も、背番号5番をつけていた。天皇杯優勝を決める1点を挙げて5番のユニフォームを脱いだ男から、今季その数字を受け継いだホイブラーテンが決勝で大仕事を果たした。天皇杯で5番が決めたゴールから始まったアジア戴冠への物語は、5番の得点創出で幕を閉じた。

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