残り3試合は絶不調チェルシーから目が離せない!? “不発弾”爆発すれば今季プレミアを大きく狂わせる

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上位戦線を狂わせる可能性大

第36節ノッティンガム・フォレストとのゲームが2-2のドローに終わり、11位に沈むチェルシー。来季の指揮官にマウリシオ・ポチェッティーノ氏を迎えることで基本合意したとの報道が多く出ており来季に期待したいが、今季は失意のシーズンとなってしまった。

しかし、そんなチェルシーこそが今季のプレミアリーグの運命を握っていると言ってもいい。チェルシーは残すところあと3試合だが、その相手が首位マンチェスター・シティ、3位ニューカッスル・ユナイテッド、4位マンチェスター・ユナイテッドとなっているからだ。

現在、勝点82のシティは優勝をほぼ手中にしつつあるが、消化試合に1つ差があるとはいえ2位アーセナルの勝点は81。取りこぼせば再逆転はありうる状況だ。また、ニューカッスルとユナイテッドは勝点66で3位、4位に並んでおり、下から勝点62のリヴァプールが5連勝で追い上げている。下手を打てばCL出場権獲得圏内からはじきだされかねない状況で、3チームとも1敗は命取りになる。その3チームに、最終盤ですべて対戦することになったのがチェルシーなのだ。
フォレストにも勝ちきれなかったようにチームとしてまとまっているとは言い難く、上位陣にとって今のチェルシーはさほど難しい相手ではないのかもしれない。しかし、今節はラヒーム・スターリングがさすがの2ゴールを見せたり、アーセナル戦ではノニ・マドゥエケが恐ろしいドリブル突破力を披露したりと、スター選手が一瞬のきらめきを見せることがある。そんな、いつ爆発するかわからない不発弾のような恐ろしさがチェルシーにはある。

結果が出ていないとはいえ、シティにも引けを取らない欧州でもトップクラスのメンバーを揃えたチェルシー。チームが機能しないとしても選手個々の能力が衰えたわけではなく、ひとつの局面の、一瞬のプレイが結果を変えてしまうことがあるかもしれない。そういうことが起こるのがサッカーであり、前述の3チームにとってもっとも油断できない相手はチェルシーとなるはずだ。シーズン残りわずか、絶不調のチェルシーがリーグの行く末を握っている。

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