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[4-4-2]か[4-3-3]か、セレッソの最適システムは? 試合後に見えた人選とシステムの関係|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

[4-4-2]か[4-3-3]か、セレッソの最適システムは? 試合後に見えた人選とシステムの関係

なんとか勝点3を手にしたセレッソ(画像はイメージ) photo/Getty Images

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京都を1点差で破った

 今季開幕前、優勝候補の一角に挙げられたC大阪。しかしここまでは白星と黒星がまるでオセロのように並ぶ戦いが続いている。昨年は[4-4-2]で戦い、プレッシングからショートカウンターの戦いを志向したが、今季はゲームを支配することを目指し、よりボールを保持できる[4-3-3]を主戦術にしている。ただ結果がなかなか出ない現実に、その戦術を疑問視する声もある。京都との京阪ダービーではどのような戦い方をするかが注目された。そして小菊監督が選択したのは[4-4-2]だった。その理由を彼は次のように語った。

「(先発した加藤)陸次樹とジョルディ(・クルークス)は素晴らしいパフォーマンスでした。(先発を外れ)試合に絡む時間が少ない時も素晴らしい準備をしてくれた成果が、今日のプレイに表れたと思います。攻守にチームの勝利のために戦ってくれました。この勝利は彼らの貢献度も非常に大きいと感じています」

「(今季は)[4-3-3]の成熟を図るために固定メンバーで戦ってきましたが、昨年も含めて私自身が一番大事にしていた日々の競争や、パフォーマンスやコンディションも含めて、その時々のベストの11人を選んできました。(先日の)神戸との練習試合で躍動したふたりを使いたいと思いました。そう思わせてくれた彼らのパフォーマンスがすべてです」
「そうなった時に[4-3-3]に彼らをはめるのではなく、彼らが最も活き、躍動する、それを考え[4-4-2]をチョイスしました。ミーティングで選手たちにも伝えたのですが、常に競争はあります。その時のベストの11人が躍動するように、そのためには[4-3-3]が良いのか、[4-4-2]が良いのか、[4-2-3-1]が良いのか。彼らの良さを生かせるように、自分自身がしっかりチョイスしていきたいと思います」

 チーム内に適正な競争があり、それを勝ち抜いた選手を起用する。その選手を活かすにはどの戦術が一番有効か。それがこの試合では[4-4-2]だったという。先発起用に応え、鋭い突破で京都のオウンゴールを誘った加藤はこう話す。

「公式戦では初めてレオ(セアラ)と組んで良い部分もありましたし、守備で少しうまくいかなかったところもありました。お互いのいいところや癖も分かると思うので継続してやれば関係性は深まっていくと思います」

「(うまくいかなかったのは)細かいところになりますが、ボランチを消すところや(プレスに)行きたいタイミング、そこは全員で統一しないとボールは取れない。そこのちょっとしたズレは何回か出たかなと思います。(サイドの推進力はあったが)監督も今日はそういったプレイを徹底してやろうと話していました。僕も(中盤に)あまり落ちずに背後を狙う意識を共通認識があったんで。レオと両サイドハーフも含めて、推進力を出すことは意識していました。(オウンだったが)ゴールに向かう姿勢が得点につながったと思います」

「2トップの良さは僕も外に流れられますし、高い位置でボール触ることができます。今日はそこの良さが出たゴールだったと思います」

 対峙した京都からどう見えたのか?キャプテンマークを巻く川崎は「(京都が)押し込んではいたけど、最後は崩しきれませんでした。シュートまではいっているから悪くはないですが、最後のクオリティはあとひとつだったと思います。相手ががつがつ前からくるより、ラインを引いてという感じだったので、香川選手や奥野選手の脇が空いているスペースを狙いました。もっとクオリティを出せれば良かった」。

 後半は一方的に押し込んでいただけに、相手の戦術にはまったというよりは自分たちのクオリティが足りなかったことを嘆いた。少なくともC大阪が脅威を与えたとは感じていなかったようだ。

 中盤でゲームを組み立てた香川は「プロである以上どんなシステムにも対応できないといけない。そのシステムの中での細かい修正はしないと、チームとしての上積みであったり、上を目指すうえではもっともっとアグレッシブに、前に前にいかなくてはいけない中で、ラインが引いてしまうと厳しいという現状があります。そこは課題だし、フォーメーション云々ではなく修正しないと」と、どのシステムがいいの議論ではなく、ゲームを支配して勝つというコンセプトからすると、まだまだ戦いぶりに納得のいかない表情だった。一部の選手からは「毎試合このサッカーだったら厳しいと思う」という声も聞かれた。

 ただ加藤のように途中出場だったり、ベンチ外だったジョルディ・クルークスのような選手が先発に起用され、適正な競争がチーム内で行われることは決してマイナスではないはずだ。

「試合出れない人の醍醐味というか、試合出てる人をやっぱり食っていかなくちゃいけないですし、そういう世界なんで。僕も今日は試合に出てますが、次出るかもわかんない。そこは常に緊張感と競争を勝ち抜いて、毎週毎週試合結果を出せるよう準備しています」(加藤)

 人選とシステムの関係。サッカーには付き物だが、今後C大阪はいかなる決断をするのか。激しいポジション争いの結果、そのシステムが決まることは間違いない。

 文/吉村 憲文

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