「右SBでは、冨安の方がホワイトより優れている」 来季こそフル稼働する冨安健洋がアーセナルに必要だ

アーセナルでプレイする冨安 photo/Getty Images

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冨安の離脱はチームにとっても痛手だった

アーセナルでプレイする日本代表DF冨安健洋にとって、今季は悔しさの残るシーズンになったことだろう。チームが優勝争いに絡む中、冨安は度重なる負傷に苦しんだ。大事な終盤戦で離脱したショックは大きく、冨安離脱はチームにとっても痛手だった。

パフォーマンスの面では、DFベン・ホワイトに右サイドバック争いでリードを許した。何度か序列逆転のチャンスもあったが、マンチェスター・シティとの首位攻防戦でバックパスのミスから相手に得点を許してしまうなど、致命的なプレイもあった。これも冨安にとっては悔しい記憶となっているに違いない。

だが、それでも冨安への評価は高い。米『ESPN』はシーズン終盤を迎えたタイミングで、『来季へ向けてキープすべき戦力と放出すべき戦力リスト』を作成。来季のチーム作りへアーセナルに必要な選手をピックアップしている。
その中で冨安は、キープすべき戦力に選ばれている。まだ24歳と若いことも魅力で、怪我の問題さえクリアできれば大きな戦力となるのは間違いない。しかもマーク・オグデン記者は、冨安の方がサイドバックとしての能力はホワイトより高いと評価している。

「右サイドバックでは、冨安の方がホワイトより優れていると思う。また、冨安はセンターバックでもプレイ出来る。今は負傷しているが、契約を延長すべき選手だ」

コンディションを整え、来季こそ最終ラインの1番手へ。これが冨安にとって直近の目標となるだろう。最終ラインは他の選手も高い評価を得ており、ホワイト、オレクサンドル・ジンチェンコ、ガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアム・サリバ、ヤクブ・キヴィオルは全員キープ。マルセイユにレンタル移籍中のヌーノ・タバレスもジンチェンコのバックアッパーとして維持すべきとの評価だ。

放出しても良いと判断されたのは、DFロブ・ホールディング、セドリック・ソアレス、FWニコラ・ペペくらいで、ほとんどの戦力は来季もキープすべきとの見方だ。指揮官ミケル・アルテタの下でチームの形は出来ているため、今夏もそこまで大規模なチーム改革は必要ないだろう。

果たして冨安はライバルが多い最終ラインで定位置を掴めるのか。まずは怪我を治すところからで、アジアトップレベルのDFとしての意地を見せるシーズンにしてほしい。

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