ボーブ、ファッジョーリ、ロヴェッラらセリエAで伸びる若きイタリア人MFたち 3年後のW杯へカギ握る育成

ローマで出場機会を得るボーブ photo/Getty Images

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中盤には渋いタレントが揃う

EURO2020は制したものの、ワールドカップは2大会続けて予選敗退と苦しんでいるイタリア代表。来年のEURO2024で連覇を目指すとともに、2026年大会こそはワールドカップに出場したい。そのためにも、若手の育成は重要だ。

前線の課題はまだ解決されていないが、中盤に関しては国内のセリエAで楽しみな若手が着実に経験を積んでいる。

例えばローマMFエドアルド・ボーブだ。先週のヨーロッパリーグ準決勝1stレグのレヴァークーゼン戦では貴重な決勝ゴールを記録したボーブはまだ21歳。ローマでジョゼ・モウリーニョの指導を受けている有望株も、将来のアズーリ候補だ。
今月14日のクレモネーゼ戦でゴールを決めたユヴェントスMFニコロ・ファッジョーリ(22)、ユヴェントスからモンツァにレンタル移籍しているMFニコロ・ロヴェッラ(21)、13日のミラン戦でゴールを決めたスペツィアMFサルヴァトーレ・エスポジト(22)もセリエAで経験を積んでいる。

もちろんインテルのニコロ・バレッラ、ミランの中心選手となったサンドロ・トナーリらも忘れてはならない存在で、中盤にはイタリアらしい渋い実力者が揃う。ここは今後もストロングポイントの1つとなるはずで、伊『Gazzetta dello Sport』も国内での育成が上手くいっていると胸を張る。

間もなく日本代表も参戦するU-20ワールドカップが始まるが、そこにはU-20イタリア代表も出場している。発表されているメンバーにはチェルシーからレディングにレンタル移籍しているMFチェーザレ・カサデイ(20)、エンポリで活躍するMFトンマーゾ・バルダンツィ(20)、攻撃陣ではウディネーゼ期待の17歳FWシモーネ・パフンディも名を連ねている。3年後のワールドカップへこの世代も重要だ。

最終ラインではアタランタで19歳の大型DFジョルジョ・スカルヴィーニもすっかり主力となっており、楽しみなタレントは出てきている。

EURO2024までにサバイバルはさらに激化するはずで、代表監督ロベルト・マンチーニが彼ら若手をどうチームに組み込んでくるか楽しみだ。

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