ペップは春に強くて、アルテタは春に弱い? プレミアリーグでシティが上位で終わる理由

不アルディオラとアルテタphoto/Getty Images

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シティの強さは春に最高潮を迎える

イングランドのサッカー最高峰プレミアリーグは、今季も終盤を迎えている。シーズン中盤まではアーセナルが首位に立っていたが、終盤になり勢いを増したマンチェスター・シティが勝ち点で上回り逆転。現在はシティが優勝に王手をかけている。

今シーズン、シティはプレミアリーグの優勝争いだけではなく、チャンピオンズリーグ決勝、FAカップの決勝と、三冠をかけた戦いがまだ残っている。かなりハードワークが強いられるシーズン終盤を迎えているが、春のシティは強い。

過去の成績を振り返っても、シティは春にその強さにエンジンがかかる傾向があるのだ。今季もプレミアリーグでは、2月にトッテナムに敗れて以降、ノッティンガム・フォレストとの引き分けはあるが、負け無し。冬の終わりから着々と勝ち点を積み上げ、アーセナルを抜き首位に立ったのだ。
2021−22シーズンもシティがプレミアリーグを制したが、このシーズンでもシティは2月にトッテナムに敗れて以降負けなし。最高の形でシーズンを終えている。

一方のアーセナルは、今シーズン序盤は好調で着実に勝ち点を積み上げ首位に立った。しかし、2月にエヴァートンに敗れて以降、黒星は3つ、引き分けに終わった試合は4試合もある。終盤にややペースが落ちてしまった印象だ。

これは5位に終わった2021−22シーズンも同じで、そのシーズンも2月からシーズン終了までに黒星が6つもあるのだ。

春にさらに強くなるシティに比べて、アーセナルは春になるにつれて、好調だった勢いが失速する傾向がある。これはアーセナルがシティに勝てない大きな要因の一つとして考えられるだろう。来季、アーセナルはチャンピオンズリーグにも出場する。複数コンペティションを戦うことによる疲労との戦いにも備える必要があり、終盤に失速していてはリーグ制覇が難しくなってくるだろう。

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