藤本寛也はMOM、相馬勇紀は一発退場 明暗が別れた最終節の日本人対決

チームの主力として、今季公式戦で全44試合に出場した藤本 photo/Getty Images

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藤本が先制点の起点に

27日、プリメイラ・リーガの最終節がポルトガルの各地で行われ、ジル・ヴィセンテとカーザ・ピアが激突。今季最終戦で日本人対決が実現したのだが、明暗を大きく分ける結果となってしまった。

ジル・ヴィセンテは藤本寛也が、カーザ・ピアは相馬勇紀がスタメンに名を連ねたこの一戦。藤本はうまく中間ポジションでボールを受けながら時にはスルーパスを通し、攻撃のリズムを作ろうとする。それに対して、相馬もドリブルやクロス、カットインから何度か相手ゴールに迫るシーンがあった。ともに要所要所で持ち味を発揮していたように思う。

そんな中で、63分に藤本が先制点の起点に。ロングボールに対して相手がクリアしきれなかったボールを敵陣内で拾うと、左足のインスイングでゴール前へ絶妙なアーリークロスを入れる。これをデプがダイビングヘッドで合わせ、一度はGKに阻止されるも、こぼれ球をフラン・ナバーロが押し込んだ。
一方で相馬は67分、自身が奪われたボールを取り返そうとタックルに行った際、スパイクの裏が相手DFの右足首に入ってしまう。最初はイエローカードの提示だったが、オンフィールドレビューの末に主審が改めてレッドカードを提示し直し、痛恨の一発退場。今季最終戦は消化不良で終わり、ほろ苦いものとなってしまった。

その後、カーザ・ピアは邦本宜裕らを投入して反撃を試みるが、数的不利の状況ではやはり厳しい。追加点こそ許さなかったが、試合はこのまま終了し、ジル・ヴィセンテが1-0で勝利を収めた。

この試合で2本のキーパスを記録し、81分には惜しいシュートチャンスもあった藤本。違いを見せつけたこの10番は、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選ばれた。チームの主力として藤本は今季の公式戦で44試合全てに出場しているが、最終戦でMOMに輝いたことで、良い締めくくりとなったのではないか。

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