チェルシーは昨季から30ポイントもダウン、ニューカッスルは22ポイントアップ 今季のプレミアは予想外すぎる結果に

チェルシーは最後まで調子が上がらなかった photo/Getty Images

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昨季との勝ち点差で見る大荒れ模様

今季のイングランド・プレミアリーグは大荒れだった。その荒れ模様は昨季との勝ち点差を見ても一目瞭然だ。

まずは上位の常連であるBIG6の停滞だ。リヴァプールは昨季92の勝ち点を稼いでいたが、今季は67へ一気にダウン。チェルシーは昨季の74から今季は44と30ポイントもダウンしている。昨季からのダウン幅はチェルシーがワーストとなっており、歯車が狂ったとはいえ30ポイントもマイナスになると誰が予想しただろうか。

リヴァプールは以前から中盤の補強不足が指摘されており、今夏はそこの補強がマストだ。一方のチェルシーは補強こそ豪華だったが、マネジメントの部分が崩壊した。早々に指揮官トーマス・トゥヘルを解任し、後任のグレアム・ポッターも事態を改善できぬまま解任。最後はクラブOBフランク・ランパードに託したが、最悪に近い結果に終わってしまった。新シーズンはとにかく新指揮官の下で正しいバランスを見つける必要があり、戦力的には一気に上位を狙えるはず。それこそ30ポイントアップも可能なはずで、来季は良い意味でのサプライズを見せてほしいところだ。
続いて目立ったのは中堅クラブの頑張りだ。ニューカッスルは昨季の49ポイントから71ポイントまで22ポイントもアップ。アストン・ヴィラは序盤こそ苦しんだが、ウナイ・エメリが指揮官に就任してからは急回復。昨季の45ポイントから、最終的には61ポイントまで数字を上げた。

中堅ではないが、エリック・テン・ハーグを指揮官に迎えたマンチェスター・ユナイテッドも昨季の58ポイントから75ポイントまで数字を上げた。まだ優勝したライバルのマンチェスター・シティとは差がついているが、ひとまずトップ4フィニッシュのミッションは果たせた。

数字を落とした中堅クラブもある。昨季ヨーロッパリーグでベスト4に入る大健闘を見せたデイビッド・モイーズ率いるウェストハムは、56ポイントから一気に40ポイントまで数字を落とした。今季はTOP6入りも狙えるとの期待もあったが、残留を心配しなければならない事態に陥った。この苦戦も予想外だったか。

そして降格したレスター・シティだ。プレミア中位の常連だったレスターだが、昨季の52ポイントから34ポイントまで勝ち点を落としてしまった。昨季のレスターは8位につけていただけに、まさか降格するところまで落ち込むとは驚きだった。

ここまでジェットコースターのような展開になると予想した人も少なかっただろうが、果たして来季はどうなるのか。今夏の補強にも左右されるが、新シーズンもまったく予想のつかない戦いとなりそうだ。

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