“2試合限定のお試し監督”は5部からブンデスリーガへ 16年間ハイデンハイムで指揮を取った男の物語

ドイツ2部リーグで優勝を果たしたフランク・シュミットphoto/Getty Images

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国内最高峰リーグに登り詰めた監督

ドイツのサッカー最高峰リーグであるブンデスリーガは、ヨーロッパ5大リーグの一つとして世界中から注目されるサッカーリーグである。そんなブンデスリーガの1つ下のカテゴリー、ドイツの2部リーグで今季チャンピオンに輝いたハイデンハイム。これにより史上57番目のブンデスリーガ参入が決まった。

このクラブで監督を務めるのがフランク・シュミット。『MARCA』ではシュミットがここまで上り詰めた背景を紹介した。

シュミットは2003年にプレイヤーとしてこのクラブに来ることになった。その当時ハイデンハイムはドイツの6部相当。その年にシュミットの活躍もあり5部に昇格した。
しかしその後は奮闘するもなかなかチームが上のカテゴリーに行くことはできなかった。シュミットもそのうち膝に痛みを抱えるようになり選手としての人生を断念。その後保険会社に就職していた。

転機が訪れたのは2007年。監督不在だったハイデンハイムは2試合限定でシュミットを監督として呼ぶ。シュミットが指揮をとったその2試合は素晴らしい成績を出し勝利。それを見たハイデンハイムのCEOは次期監督を探すのを中断し、シュミットを監督として就任させることにしたのだ。

その後シュミット率いるハイデンハイムは2008年に4部に昇格し、翌年の2009年に3部へ昇格を果たす。その5年後の2014年に2部に昇格。8年間に渡り2部で活躍したハイデンハイムだったが、遂に最高峰の舞台ブンデスリーガ昇格を成し遂げた。

16年間でチームを5部からブンデスリーガまで引き上げたシュミットは、来季最高峰の舞台でどんな試合を繰り広げるのだろうか。

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