本間至恩がユニオンを地獄に突き落とした 今季最終戦で初得点を含む1G1A

ジュピラー・プロ・リーグデビュー2戦目で初ゴールを決めた本間(写真はイメージ) photo/Getty Images

来季へ繋がる最高の最終戦

クラブ・ブルージュは4日、ジュピラー・プロ・リーグのプレイオフ1最終節でユニオン・サン・ジロワーズと対戦した。そして、この一戦で輝きを放ったのがMF本間至恩だ。

昨夏の移籍市場で、アルビレックス新潟からベルギーの名門クラブ・ブルージュへ移籍を果たした現在22歳の本間。今季は同クラブのセカンドチームでプレイすることとなったが、シーズン通して結果を残すと(公式戦23試合出場、4G4A)、5月28日に行われたヘンクとの一戦(プレイオフ1第5節)でトップチームのベンチ入りを果たし、ジュピラー・プロ・リーグデビューも飾った。また、この試合では最終的にオフサイドによってゴールは認められなかったが、わずか数分程度のプレイ時間の中でゴールへつながるようなチャンスを演出する場面もあった。

そんな中で迎えた今季最終戦。本間はこの日もベンチ入りを果たし、1点ビハインドで迎えた88分にピッチへ投入される。そして、交代直後から積極的にボールに絡んでいくと、89分、左クロスに対してファーサイドへ走り込んでいたジャック・ヘンドリーがボールを中央へ折り返し、本間が押し込んだのだ。

試合終了間際に同点ゴールを決め、反撃の狼煙を上げた“本間劇場”はまだまだ続く。アディショナルタイムへ突入した93分、逆転優勝には勝利が必須条件であるユニオンが前かがりとなったことで、カウンターを仕掛けたクラブ・ブルージュ。ハーフライン付近でボールを受けた本間が30m近くドリブルで持ち込み、最後はノア・ラングが冷静に流し込んだ。その後、クラブ・ブルージュはさらに1点を追加。すでに4位が確定していたが、本間の1ゴール1アシストの活躍もあり、今季最終戦で3-1の逆転勝利を収めている。

他会場で同時刻に行われた3位ヘンクと1位アントワープの試合が2-2のドローで終えたため、先制点を守り切ることができれば、逆転優勝を飾ることができたユニオン。終了間際に投入されたまだまだ無名の若きサムライが、2位で終わった昨季のリベンジに燃える同クラブを最後の最後で地獄に突き落とした。なお、最終節を残して2位につけていたユニオンだが、この結果により3位に転落したことで、優勝だけでなく来季のCL出場権も逃すこととなってしまった。

ただ一方で、本間にとっては来季へ繋がる最高の最終戦となったのではないか。またひとり、将来が楽しみなサムライが現れた。

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