今季のナポリを超える“勝ち点91”を稼いだのに…… ハムシク、インシーニェらでも届かなかったユーヴェの壁

5年前のナポリもかなりの強さだった photo/Getty Images

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当時はユヴェントスが強すぎた

圧倒的な強さで序盤からセリエAをリードし、33年ぶりのスクデットを獲得したナポリ。ルチアーノ・スパレッティ率いるチームの戦いは見事なもので、今季のナポリは90の勝ち点を稼いだ。

ただ、これ以上の成績を残したシーズンもある。それが勝ち点91を稼いだ2017-18シーズンだ。

当時と今季の成績はよく似ていて、当時は28勝7分3敗で勝ち点91。77ゴール29失点という成績だった。
対して優勝した今季は28勝6分4敗。77ゴール28失点でシーズンを終えている。得点数は同じで、失点数もほとんど変わらない。

大きく違うのは、ユヴェントスの存在だ。当時はユヴェントスがセリエAを支配していた時期で、マッシミリアーノ・アッレグリ率いるユヴェントスはナポリを上回る勝ち点95を稼いでいる。ナポリは勝ち点91を稼ぎながら2位止まりだったのだ。

ユヴェントスを引っ張っていたのはFWパウロ・ディバラ&ゴンサロ・イグアインのアルゼンチンFWコンビで、ディバラは22ゴール、イグアインは16ゴールを奪っている。さらにFWマリオ・マンジュキッチもおり、中盤にはMFサミ・ケディラ、ブレイズ・マテュイディ、ミラレム・ピャニッチ、守備もジョルジョ・キエッリーニ、アンドレア・バルザッリ、メフディ・ベナティアが中央を固め、ゴールには名手ジャンルイジ・ブッフォンが君臨していた。

ナポリの方はFWドリース・メルテンスが18ゴール、ホセ・カジェホンが10ゴール、ロレンツォ・インシーニェが8ゴール、MFマレク・ハムシクが7ゴールを挙げるなど奮闘したが、当時のユヴェントスは強すぎた。

今季のナポリが強かったのは確かだが、ユヴェントスが大きく力を落としたのも事実だ。昨季はミランがスクデットを獲得しており、セリエAの勢力図は大きく変わりつつある。

ユヴェントスは再びスクデットを獲得すべくチームを強化していくことになるが、もう一度セリエAを支配する日はくるのか。

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