CL決勝に“11年連続”タレントを送り込む クロアチア代表が積み上げる圧倒的な経験値

今季はインテルのブロゾビッチが決勝へ photo/Getty Images

確実にクロアチア代表の強化に繋がっている

2018年のワールドカップ・ロシア大会準優勝に続き、昨年のワールドカップ・カタール大会では3位に入ったクロアチア代表。カタールの地では日本代表もベスト16で敗れており、その試合巧者ぶりは見事と言うしかない。

クロアチアの選手たちはベテラン組を中心に大舞台での経験をきっちりと積んでおり、日本の選手とは経験値に違いがある。それが分かる1つの舞台がチャンピオンズリーグだ。

10日に行われた決勝では惜しくもマンチェスター・シティに0-1で敗れたが、インテルの中盤にはクロアチア代表MFマルセロ・ブロゾビッチがいた。

ブロゾビッチはこのゲームでチーム最多となる56本のパスを出し、こちらもチームトップタイの4度のタックル成功数を記録するなど、中盤の底で懸命に体を張っていた。

実はこのブロゾビッチの出場により、CLでは11年続けてクロアチア人選手がファイナルを経験したことになる。

始まりは2011-12シーズンのバイエルンVSチェルシーで、この時はバイエルンにFWイビツァ・オリッチとDFダニエル・プラニッチがいた。

そこから2012-13シーズンはバイエルンにFWマリオ・マンジュキッチ、2013-14シーズンはレアル・マドリードMFルカ・モドリッチ、2014-15シーズンはバルセロナMFイヴァン・ラキティッチ、2015-16シーズンからの3年は再びのモドリッチとMFマテオ・コバチッチが3連覇を経験し、2018-19シーズンはリヴァプールDFデヤン・ロヴレンが優勝を経験。ロヴレンはベンチだったが、それでも優勝メンバーに変わりはない。

2019-20シーズンはバイエルンMFイヴァン・ペリシッチ、2020-21シーズンはチェルシーの選手としてコバチッチ、昨季は再びモドリッチ、そして今季はブロゾビッチだ。

モドリッチの回数が多いとはいえ、11年続けてCL決勝へ選手を送り出すクロアチアのタレント力は見事だ。こうした経験は代表チームの力となるはずで、クロアチア特有の粘り強い戦いに繋がっているのだろう。

※データに誤りがありました。正しくは2011-12シーズンからでした。ここにお詫びし訂正させていただきます。

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