2年前のCL決勝では出番なしだったが…… 今季“4476分間”も稼働したロドリはマンCの心臓になった

シティの3冠にロドリは欠かせなかった photo/Getty Images

今や世界屈指のアンカーに

今季3冠を達成したマンチェスター・シティにおいて、最も忙しい選手だったのがMFロドリだ。

今季全コンペティションを合わせたロドリのプレイタイムは4476分となっており、これはGKのエデルソン・モラレスをも抑えてチームトップだ。ロドリだけは休ませられない不動の存在となっていた。

インテルとのチャンピオンズリーグ決勝ではミドルシュートから決勝ゴールも奪ったが、得点部分以上に中盤でのバランス感覚が目立った。相手の攻撃の芽を確実に摘み、シンプルに味方へボールを繋いでいくプレイは縁の下の力持ちと呼ぶにふさわしい。

伊『Gazzetta dello Sport』もロドリの成長を絶賛しているが、そこで振り返ったのが2020-21シーズンのCL決勝だ。チェルシーと対戦したシティは、ロドリをベンチに置いたまま起用しなかった。中盤で先発したのはイルカイ・ギュンドアン、フィル・フォーデン、ベルナルド・シウバの3人。

当時はフェルナンジーニョもいたが、チェルシー戦ではフェルナンジーニョもベンチスタートとなっていた。結果は0-1の敗北で、この起用法には同メディアも疑問を投げかけている。

あれから2年。フェルナンジーニョは退団し、ロドリも順調に成長。今季は指揮官ジョゼップ・グアルディオラが『奇策』を見せる機会も少なく、中盤の底はロドリで固定したままだった。

同メディアはスペイン代表での戦いにも触れているが、ロドリは昨年のワールドカップ・カタール大会でセンターバックに入っていた。指揮官ルイス・エンリケはロドリがそのポジションでプレイできると判断したのだろうが、同メディアはセルヒオ・ブスケッツとボランチに並べても良かったのではないかと指摘。ボランチとしてのロドリをもっと評価すべきだったのかもしれない。

スペイン代表からはブスケッツも去り、今後はロドリが中盤の底で固定されていくだろう。26歳を迎えたロドリは全盛期を迎えており、シティでもスペイン代表でも中盤の舵取り役はロドリが適任だ。

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