三笘の才能引き出すブライトン流 世界を魅了する最新トレンド「10年前はこんなサッカーをするチームはなかった」

今季ブライトンは欧州サッカー界を盛り上げた photo/Getty Images

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今後は真似をするチームも出てくるはず

今季はブライトンで躍動する日本代表FW三笘薫が世界的に話題を呼んだが、そのベースに指揮官ロベルト・デ・ゼルビが作り上げた巧みなチームスタイルがあったことは言うまでもない。ブライトンのスタイルが三笘の良さを引き出していたのだ。

ブライトンのフットボールは世界のサッカーファンを魅了することになり、現代のトレンドの1つと言える。今後はブライトンやジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティのスタイルを取り入れようとするチームが世界的に増えるだろう。

これまでスタッド・ランスやベンフィカのセカンドチームでコーチを務めてきたジョアン・ヌーノ・フォンセカ氏は、今後もフットボールのスピードは上がっていくと予想する。
「フットボールのスピードは今後も上がるだろう。今我々がブライトンで見ているのは、マンチェスター・シティと同じく新たなトレンドを生んでいる。10年前はこんなサッカーをするチームはなかったはずだ。デ・ゼルビはユニークなスタイルを作り出している。ゴールから遠く離れたところから相手を引きつけることでスペースが生まれる。ハーフスペースを征服することは重要な発展だ」

また、同氏はその中でアジアのチームにも言及しており、J1で戦うアルビレックス新潟の名前も出ている。

「チームはGKの存在を忘れていたよね。彼らも手だけではなく、足を使ってプレイ出来るということさ。これは長年にわたりサッカー界で起きた最大の進化の一つだと思うし、それはイングランドだけでなく世界中で起きている。カタールのアル・サッド、日本の新潟の試合を見ても進化があった」(英『sky Sport』より)。

あのスタイルを代表チームに持ち込むのは簡単ではないが、近いアイディアは出てくるだろう。三笘を活かす術として日本代表も参考にすべきところはあるはずで、世界のトレンドをどう取り込んでいくかも2026年へのテーマとなりそうだ。

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