イタリアが『日本のインザーギ』と呼んだ16年前の衝撃 18歳でセリエA初ゴールのストライカーに再びの注目

カターニアでプレイしていた森本 photo/Getty Images

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セリエDのアカグラスから熱視線

セリエAで10代の日本人FWがプレイしている。今から16年前の衝撃はかなり大きなものがあった。

2007年、当時カターニアで18歳と8カ月でのセリエAデビューを果たしたのがFW森本貴幸だった。

東京ヴェルディを経てカターニアと契約した森本は、2007年1月のアタランタ戦でセリエAデビューを果たし、出場6分で初ゴールも記録。その後もカターニアでプレイを続け、2008-09シーズンにはセリエAで7ゴールを記録。カターニアは決して強豪とは言えないが、そこでゴールを重ねる森本には日本サッカー界からも大きな期待がかかっていた。
ただ、日本代表では通算10試合と結果を残せなかった。代表定着には至らず、2013年にはイタリアを離れてJリーグへ復帰。その後は2020年にギリシャ3部のAEPコザニ、翌年からパラグアイのスポルティボ・ルケーニョ、2022年からは台湾の台中Futuroでプレイするなど、カターニア時代のインパクトから考えると少々トーンダウンした印象はあるかもしれない。

そんな森本に再びイタリアが注目している。35歳とベテランになった森本獲得へセリエDのアカグラスが動いており、合意が近づいているという。

それに合わせ、伊『Gazzetta dello Sport』は森本のキャリアを特集。カターニア時代の森本について、『日本のインザーギ』との呼び名があったと紹介している。ゴール前での動き出しで勝負するゴールゲッターだった森本は、確かにミランやユヴェントスで活躍したイタリアのレジェンドFWフィリッポ・インザーギに近いものがあったかもしれない。

残念ながらA代表でのプレイは限定的だったが、イタリアは今でもカターニア時代の森本を記憶しているようだ。再びイタリアの地でネットを揺らすことになるのか。13年ぶりのイタリア行きが実現しようとしている。

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