バログン&ウェアの前線が速すぎる バログン入ったアメリカ代表は本当に危険なチームとなるかもしれない

カナダ戦でゴールを挙げたバログン photo/Getty Images

メキシコ、カナダを華麗に撃破

今月行われた北中米のCONCACAFネーションズリーグにて準決勝でメキシコを3-0、決勝でカナダを2-0で撃破して優勝を飾ったアメリカ代表。

カナダ、メキシコとの共催で行うワールドカップ2026へ燃えるアメリカ代表には、心強い新戦力が加わった。決勝のカナダ戦で1ゴールを記録したFWフォラリン・バログンだ。

今季アーセナルからフランスのスタッド・ランスにレンタル移籍し、リーグ・アンで21ゴールを奪ったバログンは5月に代表チームを変更。イングランド代表ではなく、アメリカ代表を選択した。

アメリカもさっそくバログンをネーションズリーグへ招集し、前述のメキシコ戦とカナダ戦で先発起用している。カナダ戦ではバログンもその期待に応え、34分にMFジョバンニ・レイナのスルーパスに抜け出して豪快なゴールを記録。スタッド・ランスでも示している通り、裏へ抜けるセンスとスピードは抜群だ。

アメリカ代表では同じくリーグ・アンのリールで活躍するFWティモシー・ウェアも先発しており、バログンとウェアの2人がかなり速い。守備でも相手の最終ラインを追い回しており、この2人が揃うことで攻撃のペースが一気に上がる印象だ。そこにプリシッチやレイナ、ユヌス・ムサらテクニシャンがボールを供給する攻撃はなかなか興味深い。

バログンもカナダ戦でのゴールについて「チームメイトとの関係を築くには時間が必要だけど、自分に疑問はない。レイナのクオリティは分かっていたから、彼がボールを持っているタイミングで最終ラインの背後に走り込んだだけだよ。素晴らしいパスで、いつも通りのことができた。勝利に貢献できたことを嬉しく思う」と手応えを口にしており、連携が向上すれば代表でも得点量産が期待できる(アーセナル公式より)。

センターフォワードでは今季オランダ・エールディヴィジで12ゴールを挙げた20歳のリカルド・ペピも控えており、またバログンとはタイプが異なるFWだ。バログンもまだ21歳と若く、彼らの成長次第では3年後のワールドカップが面白くなってきそうだ。

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